空に映る感情～ページ２～【ブラッククローバー】 (ページ27)

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【4章】魔宮ページ27

side貴方

ヤミ「ハイ、注目～
ついさっき新しい『魔宮［ダンジョン］』が発見されました」

朝食も食べ終わっていつも通りの騒音が鳴り響くなかで、団長の間の抜けたその声でアジトはピタリと静音に包まれた

そして、静音から一気に先ほどよりも大きい騒音へと変わった

まあ、一人魔宮を分かっていなくて騒いでいた奴がいたがアスタに関してはいつもの事である

ヤミ「今回の魔宮は非友好国との国境近くに出現した
ヤツらに奪われない為にもより確実な任務遂行が望まれる」

貴(魔宮かー、そういえば冒険時代に何回も行ったなー
ま、流石に魔法騎士団が捜査し終わってからだったけど、偶に捜査前に入って金目のもの頂戴して売ったのはいい思い出だなー)

団長の話を左から右に受け流し、冒険家時代のことを思い出す。なんだかんだいって、一人で散策したり攻略するの楽しかったけど、誰かと攻略はしたことないのでそれはそれで面白そうだな

貴(ま、流石に新人の私が魔宮の任務に行くわけないよな…)

ふぁーと欠伸をしていると周りが先ほどよりも騒がしい。アスタが何故かテンション上がっているように見えるが…

ヤミ「つーわけで、小坊主と欠伸女が魔法帝のダンナからの指名だから行ってこい

それと、ノエル一緒にいけ」

ノエル「え？」

ヤミ「何事も経験だ
新人二人が指名されてるしそっちの方がお前も楽だろ

それから……ラック、お前がリーダーだ三人を任せる」

ラック「いいの！？」

ヤミ「留守番ばっかじゃ、体が鈍るだろ
いいか？新人りの面倒しっかり見るんだぞ」

ラック「やったー！！任せて！」

淡々と任務メンバーが選出されていくが、聞き流していた為あまり私自身よく分かっていない

ヤミ「オイ、欠伸女ちゃんと聞いてたか」

貴「はっきりいうと、全く聞いてませんでしたね」

ヤミ「オマエ、最初来た時より取り繕わなくなってきたな…別にいいけど
魔法帝のダンナがこの任務にオマエを指名してるから行ってこい」

魔法帝の名前を聞いて、指名されたのがやや納得出来てしまった。まあ、久しぶりの魔宮で楽しみだから別にいいのだが

ヤミ「ああ、後ラックが暴走した時にお前が年下たち面倒みてやって」

貴「それが本音ですよね」

ヤミ「いやー、ダンナが指定してくれててよかったよかった」

やる気のない団長の声を聞いて、私たちはフィンラルさんの空間魔法で魔宮へと向かった

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