空に映る感情～ページ２～【ブラッククローバー】 (ページ25)

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【3章】情報ページ25

side貴方

ユリウス「ごめんね、私がしっかりしなければならないのにフォローまでさせてしまって」

貴「…魔法帝も一人の人間に変わりはありませんよ
あと、そう言う気持ちがちゃんとあるならマルクスさんをもう少し労ってあげてください」

話もひと段落つき、魔法帝の表情が柔らかくなっていく。その表情を見て私も自然と笑みが溢れる

ユリウス「さてと、Aくんから謝るなと言われてしまったからね
それ以外でもらってくれるものはあるかな？」

貴「さっきも言いましたけど、あの事は自分の中で決着はついてます
貴方から貰えるものはありませんよ」

ユリウス「それはダメだよ
魔法帝として、国民に対して示さなければならないものがある
君が謝罪を受け入れてくれないと言うのなら、別のものを受け入れてもらわなければこちらとしても立場がないんだよ

私の立場を考えた方がいいと言ったのは君だろ？」

さっきの重さが嘘のように、優しい笑みを浮かべながら圧をかけてくる魔法帝に私は隠す事なく呆れた表情を浮かべた

貴「通常運転に戻ったかと思えば、そういう事を言う
いきなり言われても欲しいものなんて……」

ふと、ある事が思い浮かんでしまった
もしかしたらこの人なら知っているのではないだろうか

貴「魔法帝、なら情報を下さい」

ユリウス「情報……？なんの情報だい？」

私の言葉に首を傾げる魔法帝

貴「あの時、あの惨状を止めた魔導士がいるはずです
私の目の前で多くの貴族と魔法騎士を倒した人が

その人のことを知っていたら教えて欲しいのです」

私の言葉と真剣な眼差しに魔法帝はニコリと笑う

ユリウス「ダメだよ」

ニコリと笑いながら拒絶の言葉を吐いて

貴「えっ！？どうしてですか？」

ユリウス「教えてあげてもいいんだけど
でもそれは、君が探し出さなければならないことだと思ってね」

貴「いやいや、そっちが受け入れられるものはないかと尋ねてきたんですから普通に教えてくださいよ」

魔法帝は少し黙り込んだあと、困ったように笑う

ユリウス「はっきりと言ってしまうとその情報だけはいう事ができないんだよ
表上であの事件は、魔法騎士団が見つけて解決したことになっている

本当は一人の魔導士によって解決され
その後、我々魔法騎士団がそれを見つけた

表上の形式を保つために話す事はできないんだよ
君には申し訳ないんだけどね」

魔法帝は本当に申し訳なさそうに苦笑いを浮かべていた

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