空に映る感情～ページ２～【ブラッククローバー】 (ページ21)

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【3章】貴方の瞳はページ21

sideなし

そうぶっきらぼうに言う青年にAはまた笑みをこぼした

貴「赤髪さん、口悪い割に表情豊かで分かりやすいですよね」

クスクス笑うAを見て両手でAの頭をぐちゃぐちゃにしだす青年

赤髪「オマエは年下のクセに減らず口が絶えねえな
魔法騎士団ってのは癪に触る奴しかいねーのかよ」

貴「癪に触ってる割に表情優し__いだいいだい

私女の子なんですけど！？」

赤髪「普通の女は男が引き抜けないほどの力で腕を掴んだりしねーよ」

満足げに頭をぐちゃぐちゃにした後、最後には優しくポンと頭を撫でてその手を離す

貴「というか、25歳なんですか赤髪さん…
じゃあ、私の探してる人の条件に当てはまりますね」

頭が解放されたのでAは自分の髪を整えながら探し人の話題に戻った

赤髪「条件当てはまるって、オレは人違いだったんじゃねーのかよ」

貴「貴方が村の名前を知らない可能性を示したんじゃないですか

因みに今わかってる情報だと
22歳以上の男性です

それも14歳の女の子に平然と馬鹿と言える男性です

ね？赤髪さん当てはまってるでしょ？」

赤髪「オマエがオレを馬鹿にしてるのはよく分かった

だけど、本当に情報がたりねーんだな
見つけられないんじゃねーの」

他人事だと思ってケラケラと笑っている青年を横目に、「それでも決めたから」と言って笑うA

貴「あっ、条件教えたんですからめぼしい人見つけたら教えてくださいね赤髪さん」

赤髪「はぁ！？なんでオレが」

貴「どうせ、狂った魔法騎士団をいじめてない時は暇なんでしょー？
暇な時でいいんで探してみてください」

Aの満面の笑みを見て青年は怪訝そうな視線を向ける

赤髪「オレが今回限りでオマエから姿を消すとか考えねーのかよ
また会えると思っちゃって馬鹿なんじゃねーの」

青年の言葉に「何言ってるんだ」と言いたげな目線を送った後、Aは真っ直ぐと青年の瞳を見据えた

貴「私の特技、教えてあげますね

人の目を見れば
その人がどういう人なのか分かるんです

悪意や裏切りそうな人の目は特に

貴方は口は悪いけど
瞳は真っ直ぐで自分の信念がある
そういう瞳の人は自分の言ったことを曲げることはほぼありません

貴方が私を知り合いと認めてくれた時点で
貴方が私から姿を消すことはありません」

言い終わった後Aはまたニコリと青年に微笑む

赤髪「馬鹿なんじゃねーの」

青年は目を逸らしながら静かにそう呟いた

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