空に映る感情～ページ２～【ブラッククローバー】 (ページ17)

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【3章】馬鹿にした態度ページ17

side貴方

団員二人は地上に倒れ、青年はそのままその場を去ろうとする

貴「こんにちは～」

そんな青年を止めるように私は彼の目の前に立つ

赤髪「ア？誰だオマエ、コイツらの仲間か」

私が目の前に現れて面倒臭そうに顔を歪める青年は、後ろの倒れている奴らを指差しながら聞いてくる

貴「あははは、面白い冗談ですね
そんな奴らと同じ扱いされるなんて虫唾が走ります」

初対面用の笑顔と言葉遣いで青年の言葉を返すが、一応青年を咎めるつもりはないことを伝えなければ

貴「ま、貴方とやりあうつもりも咎める気もありませんよ。誰がどう見ても悪いのは倒れてるその人達ですから」

赤髪「じゃあ、何の用だってんだ魔法騎士様」

私の言葉をあまり信用はしてないように見えるが、一応私の言葉には対応してくれる青年を見て
口は悪いが悪い人でないと感じる

貴(まぁきっと、いつ魔法使われてもいいようにカウンター罠魔法とか罠魔法設置してるんだろうな

勘が冴えてる日だから分かってしまうから心が痛いなー、まー、この人の魔法騎士団嫌いっぽいししょうがないか)

ビシバシと感じる周りにある嫌予感に耐えながら私は笑顔を崩さずに青年に答える

貴「…まずは、先程は助けてくださりありがとうございました」

赤髪「……！？」

貴「私は先程、カウンター罠［トラップ］魔法を使う人に助けていただきました

この辺で、練るのに時間がかかるカウンター罠魔法を使う人はいません
なら、その魔法を使って後ろに倒れている二人を降した貴方が私を助けてくれたと考えるのは自然でしょう？」

私の言葉に眉間にシワがよる青年は睨むように私を見ている
そんなに睨まれても笑顔を崩す気はさらさらない

赤髪「…言っておくが、オレはオマエを助けようとしたんじゃねえ

ムカつく魔法騎士団をこの手で痛めつけたかっただけだ」

私のお礼の言葉を訂正させるように青年は私に指先を突きつけ、嘲笑うように私を見下した

貴「そうだとしても、私も近くにいた女性定員も貴方のおかげで助かりました。
貴方が受け取らなくても私はお礼の言葉を訂正する気はございません」

赤髪「そうかよ
で、オレを呼び止めたのもお礼言いたかっただけか？

魔法騎士団様はさぞ暇だと見える」

余程、魔法騎士団という人種が嫌いなのだろうか
必ずと言っていいほど馬鹿にした言葉を口に出している

だがそうだな、本題にいこう

貴「…貴方、コミスという村を知っていますか？」

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