空に映る感情～ページ２～【ブラッククローバー】 (ページ16)

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【3章】カウンター罠魔法ページ16

side貴方

人気のないところのさらに奥に走った私は、声のするところまで近づき壁に背面をつけ目線だけ声のする方向に向ける

貴(……っ、また『魔法騎士団』かよ)

私の視線の先は一人のお婆さんと赤と緑のローブをつけた男が一人ずつ

先程のことがあるから三人目がいないかも確認をする

運がいいことに今日の私の勘は冴えている。きちんと周りを確認すれば必ず私の勘が反応する

貴(……いないな。なら、あの紅蓮の団員と翠緑の団員だけか)

私が先程の飲食店と同様に拳に魔法を纏おうとする

だが……

？？「ハイハイ、魔法騎士共
今からアンタ達の邪魔しまぁ～す」

彼らの背後から赤髪の黒いマスクをつけた青年が姿を現す

翠緑「あぁ！？誰だテメー」

紅蓮「関係ないやつはアッチでも行ってろ」

後ろ姿しか見えなかった団員達が青年を見るために振り向く。その時、二人は金らしきものを持っていることからお婆さんからお金を巻き上げていたのだろう

貴(今日はどいつもこいつも、ゲスしか見ない日だなぁオイ……胸糞悪いったりゃありゃしない)

赤髪「アレアレ？話聞こえてなかったのかな？？

テメーらの邪魔するって言ってんだよモブ共が」

拳に力がこもり、壁の影から姿を出そうしたときに青年は挑発する声色から侮辱するように団員二人に指先を突きつけた

紅蓮「黙って聞いてればいい気になりおりって」

翠緑「少し、痛い目に合わなきゃわからねーよぉだな」

二人が魔導書［グリモワール］を構え、魔法を青年に向かって解き放つ

貴(自分のこと言えないけど、あんな挑発する言い方したらそうなるわな

だけど、あの感じだとわざと魔法を出させようとしてる……ということは)

魔法騎士団らしからぬとは思う……だがこれから起こりうる可能性を信じて私はまた壁に背中を預けた

赤髪「…魔法騎士団が聞いて呆れるな
想定できうる可能性の状況判断が出来てねぇんじゃねーの」

二人の魔法が青年に到達する一歩手前
二つの魔法陣が魔法を吸収していく

貴(カウンター罠［トラップ］魔法…
じゃあ、あの人がさっきの助けてくれた人で間違いなさそうだな)

罠魔法ならまだしもカウンター罠魔法は練るのに時間がかかる。だからこそ、そんな魔法を使える者はそう多くない

ドガァァン

彼の魔法が二人に返り、そのまま地上に倒れた

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