【3章】まさかの知り合い ページ15
side貴方
貴(多分だけど、あの魔法オタクならアスタの"反［アンチ］魔法"に興味持ってるはず
なら、闇市近くに…)
"浮雲の自信"に多くの魔力を込めながら猛スピードである人物を探す
？？「あははは〜、またマルクス君怒らせちゃったよ」
貴「いたぁぁぁぁ！！」
前方に目的の人物がいるのを発見し地上に降りる
？？「お、久しぶりだねAくん」
貴「ごめんなさい、ユリウスさん挨拶してる暇はなくて
いや、魔法帝…
失礼なのは承知なのですが、とりあえずこの三人城下町の飲食店で職権乱用してたんで差し上げます
どうせ、私のこと嘘つき扱いすると思うんだマルクスさんの記憶魔法で見てもらってください」
ユリウスさん、もとい現魔法帝相手の会話かと疑われるくらいのマシンガントークで自分の用事を済ませようとする私
クビを言い渡されてもおかしくないが、そんなことをする人じゃないのは知っててこんな態度なのだからタチが悪い
ユリウス「おやおや、急ぎの用事があるんだね
じゃあ、その用事の後にゆっくりと話を聞くから執務室においで
君がくる前にはマルクス君にこの三人を見てもらうから」
私の態度に優しい笑みを浮かべながらそういう魔法帝
ぶっちゃけ、この人の執務室に行きたくはないがことは急ぎだ今回は魔法帝にのってあげよう
貴「……分かりました
ご迷惑をおかけして申し訳ないですが、用事が終わり次第向かわせていただきます」
ユリウス「うん、行ってらっしゃい」
優しい声色のその言葉を聞いて、私はさっき助けてくれた人を探す
貴(やっぱり今日の私の勘は調子がいいみたいだ)
私の勘は自分の魔［マナ］感知よりアテになるが、その勘が鋭くなるのは高確率で嫌な予感方面だ
今回みたいに自分の探してる人が居そうな場所がわかる勘、そんな方面の勘はあまり鋭くなってくれない
そもそも自分の勘が当たる日とか、ダメな日がわかる時点でおかしいのは分かってるが
それも含めて私の"勘"なのだろう
私は自分の勘が響いた場所へと降りる
そこは人気が少なくて誰もいなさそうだが
「お、お助けくださいぃ」
人気のない場所のさらに奥の方から、年老いたお婆さんの声が聞こえる
貴(今日はこんな展開が多いな…
さっきの勘ってこのことだったのか？)
疑問に思うことは多かったが
私はそのまま声のする場所へと急いで走った
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月11日 13時
