空に映る感情～ページ２～【ブラッククローバー】 (ページ13)

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【3章】紫苑の団員ページ13

side貴方

騒ぎのあった場所はとある飲食店
上空を飛んでいてもその声が聞こえてたんだ、店の外なんて当たり前にその怒鳴り声と悲鳴は響き渡っている

それでも誰も助けに行こうとしてないのは

貴(騒ぎを起こしている容疑者が『魔法騎士団』だから

国民を守るのが魔法騎士団の理念のはずなのに
迷惑かけてるんじゃせわないな)

店の中というのもあってあまり物は壊したくないので、あらかじめ拳に魔法を纏って店の中に入った

「……あの、本当に…」

「はぁぁ！？お嬢さん、まだ自分の立場が分かってないみたいだな」

店の中に入り、女性定員の腕を掴んでいる男とそれをニヤニヤ見ている男が一人
二人とも紫色のローブを羽織っている

貴(二人とも紫苑の団か…まぁ、どうでもいいけど)

私は騒いでる奴らの方に近づき、女性定員の腕を掴む手を掴み捻りあげる

団員「……っぐ、誰だお前は！？」

痛みで女性定員の腕を離したため、私は女性定員を庇うようにその場に立つ
顔を上げた団員は私のローブをみて嘲笑うように私をみた

団員「はっ、黒の暴牛如きが俺たちに何のようだ」

紫苑「さっさと帰って寝てたらどーだ」

二人の様子に怒りを通り越して呆れしか出てこない
小物とはこういう奴らのことを言うのだろう

貴「黒の暴牛とか以前の問題ではないですか？
なぜ、魔法騎士団が守るべき国民の迷惑をかけているのでしょうか？」

いつもの初対面の人に行う挑発するような声色で私は紫苑団員たちに笑いかけた

その笑みが気に入らなかったのだろう二人の顔は怒りに変わる

団員「あぁん？守ってやってるからこそ、VIP待遇を強要してんじゃねーか」

紫苑「テメーら黒の暴牛と違って、コッチは忙しいんだよ！癒してもらわなきゃやってらんねーぜ」

貴(クズだな、コイツら
紫苑の団、というより紫苑の団長には黒い噂が絶えない…団員も何人かクズいても不思議じゃないな)

「はぁ」と、二人に聞こえるようにため息をつきながら今度はコッチが嘲笑う

貴「それはそれはお可愛そうですね
貴方達の待遇じゃないですよ

___頭の中が」

私の言葉を聞いてガンッと二人は勢いよく立ち上がり
私に向かって殴りかかる

貴(これで、先に手を出そうとしたのはアッチになるよね)

私は醜いものを見る目付きで二人の攻撃を見た後

頭を鷲掴み地上に沈めた

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