空に映る感情～ページ２～【ブラッククローバー】 (ページ2)

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【2章】私のなりたいモノページ2

side貴方

少女「正義の味方のお姉ちゃんだ！！」

少女のその無垢な笑顔と一緒に出てきたパワーワードにその場にいた三人は首を傾げる

「「「正義の味方のお姉ちゃん？？」」」

貴(まぁ、そこですよねー…)

首を傾げる三人を眺めながら私の服にしがみつく少女の頭を撫でる

貴「ここにくる途中で話してた内容覚えてる？」

アスタ「えっと、確か…」

ノエル「Aが入団する前は何やってたのかって話だったわ」

私の問いに首を傾げながらも素直に答えてくれる二人に笑いかけながら私は続けた

貴「私が冒険してた理由って世界を見たいからともう一つあってね」

少女の頭を撫でながら私は過去を思い出しながら、自分の心を確認するようにその言葉を口にした

貴「……正義の味方になりたいんだ」

私の言葉に場が静まる

貴(バカなことを言ってるってのは分かってる

それでも……)

瞳を閉じた先で見えるのは泣きじゃくる私と
姿も声も思い出せないが私を救ってくれた人の後ろ姿

貴(全てを諦めて生きる才能がなかった私を救ってくれたあの背中に

どうしようもなく憧れた)

あの人みたいになりたくて
私みたいな人を救いたくて
救うために強くなりたくて

私はあの小さな村から飛び出て冒険に出たんだ

閉じた瞳をゆっくり開けると目の前には

アスタ「スッゲェェ！カッケェェェ！」

ノエル「ま、別にいいんじゃないの」

自分で言葉にしておきながら、まさか受け入れられるとは思わなくて困惑と驚きで目をパチパチとしてしまう

グイグイ

服を引っ張られてるのを感じ下を見ると、少女だけじゃなくていつのまにか少年もそばにいた

少年「正義の味方ってみんなを助けるヒーローみたいな人だよね

じゃあ、もうお姉さんは正義の味方だね」

少女「そうっ！だから、お姉ちゃんは正義の味方のお姉ちゃんなの！

あの時、ワタシを助けたくれたときから」

その言葉を聞いて胸がとても痛くなる
この痛みは悲しいとかそんな痛みじゃない

貴(…嬉しくて……胸が痛くなる時もあるんだな)

心臓を掴むように手を胸に持っていき
私は泣きそうになりながら笑みを浮かべ少年少女の頭を撫でた

アスタ「オマエの夢聞けてよかった！

じゃあこれからは
オレは魔法帝になるために頑張る！
Aは正義の味方になるために頑張る、だな」

アスタは笑いながら私に拳を突き出すから
私も拳を作りアスタの拳に合わせた

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