【1章】対戦開始 ページ9
sideなし
ウィリアム「それでは…始めっ！」
金色団長の声が闘技場に響き、貴族はすぐさま魔導書［グリモワール］を構えた
ブルース「遅いぞ、下民がっ！！
雨魔法"黒雨の峻烈"」
貴族が魔法を発動した瞬間、Aの上空に雲らしきものが出現しそこから黒い雨が降り注ぐ
その雨は荒々しくAを襲うが、Aは降り注ぐ前に横に飛びその攻撃をかわす
ブルース「そうだよねぇ、横に飛ぶしかないよね
それを待ってたよっ！
雨創成魔法"黒雨の針状"」
貴族はAの飛んだ場所を予測していたのか先んじて魔法を発動していた。己で創り出した黒い雨の集合体がだんだんと形を変え、その姿は巨大で鋭利な針の形
Aが着地する前にその魔法を放つ
ブルース「お終いだ、下民！」
勝ちを確信した貴族が声高々に叫ぶ
巨大な雨針は速さを増しAを捕らえる
誰もがブルースの勝利を確信した
だが、上からみている騎士団長達にはしっかりと見えた
Aは向かってくる針を見据え
__笑っていた
貴「……魔法………」
小さく呟いたその声を聞けたものはこの闘技場内では一人もいない
巨大な雨針がAを貫く
その瞬間にAに当たった衝撃か土煙と突風が吹き荒れる
ブルース「…ふっ、安心してくれ死にはしないさ」
土煙と突風から身を庇ってはいるが、勝利を確信した笑みは崩れていない
貴「そうだね、当たっても死にはしないかな
あの程度の攻撃じゃ」
だからこそ、討ち取ったと思っていたAの声が聞こえれば笑みが歪むのは必然
歪んだ笑みが驚きに変わり、声の聞こえてきた方向に全員視線を向ける
貴「いやー、どれくらいの威力か分かんなかったし
とりあえず避けるかーと思って飛んだけど
今の風の感じだったら飛ばなくてよかったね」
全員の視線が上空へと向く
彼女はヘラヘラした顔を崩さず空を飛んでいた
ブルース(空を飛んでる…！？
箒や創成魔法で創った物も存在しない
肉体一つだけで空を飛んでる
風魔法か…？)
Aの姿を確認し、一瞬だけ思考を巡らせる貴族
だがその対応は素早い
ブルース「空に浮いてるなら僕の領域だ
雨魔法"黒雨の峻烈"
今度はゼロ距離だ、避けれまいっ！」
素早くそして一切のズレもない緻密な魔力コントロール。Aの真上に雨雲が現れる
貴(さっすがー
まぁ、そろそろいい頃合いだよね)
Aは楽しそうに妖しく笑った
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ソラ(プロフ) - コクマさん» そうですね、ベルフェゴールは怠惰を司る七つの大罪の悪魔ですね！ (2020年5月9日 21時) (
レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - ベルフェゴールって確か七つの大罪の怠惰でしたっけ？インターネット昔調べた気がします (2020年5月9日 17時) (レス) id: 89bd0ee39f (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» コメントありがとうございます！やっと少しずつ物語が進んできました( ；∀；) (2020年5月9日 10時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 待ってました。(o・ω・o) (2020年5月8日 22時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» はい、やっと入団決定しました(*^^*)いつもコメントくださりありがとうございます！ (2020年5月7日 19時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月5日 18時
