【1章】一次試験 ページ3
sideなし
ウィリアム「魔力を操作できる魔導士なら感覚で出来る事だ
魔導士の最も基本的な移動方法だよ」
やったことがない、できないと言葉を発する者達に喝を入れるように金色団長は飛ぶことの意味を伝えていく
ウィリアム「箒飛行が出来ないようじゃ話にならないよ…！」
金色団長のその言葉を最後に、不安げだった受験生達は一斉に渡された箒に跨り試験に挑み始めた
貴(まあ、確かに箒飛行を見れば魔導師としてのセンスは大体分かるし無難な試験だなー
それにしても…)
一次試験の箒飛行に挑んでいる受験生を見ながらAは楽しそうに上空へと目を向けた
貴「毎年の試験とか知らないけど
若いのになかなか凄いの何人かいるじゃん」
Aの視線の先にいるのは箒に立ちながら悠々と飛行している黒髪の少年
「最果てのクセに…やっぱすげぇぞアイツ…！」
「四つ葉に選ばれた天才か…！」
彼を見ているのは彼女だけじゃなく、悔しそうに彼を眺めている者は多かった
そして、Aは彼を見ながら悔しそうに呟いた男の言葉を思い出しながらまたまた楽しく笑う
貴(あの黒髪くん、四枚なんだ
なかなか見れるもんじゃないし…いやー、ラッキーだなー私)
Aは標的を定めた獣の如く箒に立つとそのまま黒髪の少年の方まで飛んで行く
貴(箒飛行なんて初めてだけど、意外とイケるもんだねー)
勢いよく飛んだかと思ったが、目的である黒髪少年の下にたどり着くとその勢いが嘘だったかのようにピタリと止まった
貴「やっほー、黒髪くん」
いつも通りのヘラヘラした笑みを浮かべて黒髪少年に声をかけるAだが、少年はAに視線を向けた後すぐに違うところへと視線を移す
Aは首を傾げるが、黒髪少年の目線の先にいる人を見つけて初めて笑み以外の感情を表に出した
貴「……ねえ、黒髪くん
あのヘアバンくんは君の知り合いかな？」
黒髪「……」
黒髪少年は無言のままヘアバン少年を見つめているが、Aには微かに頷いたのが分かった
黒髪少年とAの視線の先にいる少年は、箒に跨りながら一ミリたりとも飛ぶことができないでいた
気合で飛ぼうとしているのか、ひたすら大声で叫びながら箒に跨っているためある意味で注目の的であった
飛べる兆しがないことから何人かの受験生に笑い者にされているヘアバン君だが
一人だけ違う感情を彼に向けている者がいた
貴(は、はは
おいおい、なんなんだよあの子)
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ソラ(プロフ) - コクマさん» そうですね、ベルフェゴールは怠惰を司る七つの大罪の悪魔ですね！ (2020年5月9日 21時) (
レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - ベルフェゴールって確か七つの大罪の怠惰でしたっけ？インターネット昔調べた気がします (2020年5月9日 17時) (レス) id: 89bd0ee39f (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» コメントありがとうございます！やっと少しずつ物語が進んできました( ；∀；) (2020年5月9日 10時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 待ってました。(o・ω・o) (2020年5月8日 22時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» はい、やっと入団決定しました(*^^*)いつもコメントくださりありがとうございます！ (2020年5月7日 19時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月5日 18時
