プロローグ ページ1
「入団試験頑張れよー！！」
「よっ！クローバー王国の希望の星」
「王国の未来はお前たちにかかってるよ」
「しっかりー」
王都近くのとある場所で、一際騒がしい場所に一人の女性が仁王立ちで闘技場の中に入っていく若者たちを無言で見つめていた
少ししてから女性は体の力を抜きヘラヘラと笑い出す
「いやー、やっぱ若い子たちが多いなー
私みたいなおばさんには眩しいね、これは」
そうポツリと呟いた後に頭をガシガシと摩ると笑みを浮かべたまま、女性は若者たちに続くように闘技場の中へと足を進めた
「同じくハージの村、アスタっす！
魔導書［グリモワール］はこれっす！」
「…随分汚れてるね……。これ本当に魔導書？」
「ちょっ、本当っすよ」
女性が欠伸をしながら長蛇の列に並んでいると前の方が少し騒がしくなっていた
本来はアスタと名乗った少年の前の少年が騒がしくなった原因なのだが、気怠げに並んでいた女性がそれに気づくわけもない
だが、女性はアスタと名乗った少年の魔導書から目を離さない
(へぇー、赤黒くてボロボロだけど…五枚、か)
女性は口に手をやり妖しく笑う
その笑みに気づいている者は誰一人としていないだろう
女性が妖しく笑っているとアスタと名乗っていた少年はいなくなっており列も進んでいた
「…君は169番ね。……次！」
「はいはーい」
列も進み気怠げな女性が呼ばれ、相も変わらずヘラヘラとした笑みは崩れていない
「…出身と名前は？」
女性の醸し出す気怠げさとこの場に似つかわしくない表情に少しイラついたのか、受付らしき場所にいる男性は睨みながら女性に聞いた
「あぁ、ごめんなさーい
もう一つの最果て"コミス"の村から来ました
Aでーす
魔導書はこれでーす」
男性の睨みに気付いてないのか、逆に気付いてて神経を逆撫にする態度をしているのか分からないが
女性は腰に巻いていたブックホルスターから魔導書を取り出し男性に見せた
「……はい。君は170番」
女性の魔導書を見て男性は訝しげな表情をするが、構わず女性に番号を告げて次の者を呼んだ
「ねぇ、あの子の魔導書みた？
めっちゃボロボロ」
「それにコミスの村から来たとか
最果てからとか笑うわー」
女性を見ながら嘲笑う者たちの横を通り過ぎる女性の魔導書は
先程のアスタと名乗った少年と同じくボロボロであった
だがその青黒い魔導書は
クローバー王国を象徴する三つ葉ではなく
五つ葉だったのを彼らは知らない
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ソラ(プロフ) - コクマさん» そうですね、ベルフェゴールは怠惰を司る七つの大罪の悪魔ですね！ (2020年5月9日 21時) (
レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - ベルフェゴールって確か七つの大罪の怠惰でしたっけ？インターネット昔調べた気がします (2020年5月9日 17時) (レス) id: 89bd0ee39f (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» コメントありがとうございます！やっと少しずつ物語が進んできました( ；∀；) (2020年5月9日 10時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 待ってました。(o・ω・o) (2020年5月8日 22時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» はい、やっと入団決定しました(*^^*)いつもコメントくださりありがとうございます！ (2020年5月7日 19時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月5日 18時
