【2章】空白の5年 ページ37
side貴方
ノエル「ちょっと!!
もう少ししっかり飛びなさいよ!」
マグナ「てててテメェひっつくんじゃねぇクラァ」
ノエル「ムチャ言わないでよトサカヤンキー」
アスタ「すげぇっスマグナ先輩!オレ達風になってる!」
マグナ「テメーは死にたくなかったらもっとくっつけバカスタ」
ソッシ村に向かう飛行での騒がしい会話に微笑みながら、私はマグナの愛箒の横を飛んでいた
アスタ「つか、入団試験ときも思ったけどやっぱすげえな!箒で飛ぶのも良いけど、身一つです飛ぶってのもスッゲェ気持ち良さそう!!」
貴「あはは、飛ばしてやれたら良かったんだけど
生憎、私の魔法は個人技が多くてな
創成魔法で全員が移動できる魔法は今んとこないんだわ」
アスタ「いやいや、オレ魔力ねぇから今マグナ先輩の箒で飛んでるだけでも満足満足!」
アスタがノエルから腕を離してガッツポーズをしているのを察してか、マグナがまたアスタを注意している
若干、くっつかれているノエルの頬が赤いが…突き落とされたら助けてやろう
マグナ「あぁ、そういえばAは魔法騎士団に入団する前はどこで何やってたんだぁ?」
三人分の重さの飛行に慣れてきたのかマグナが前を見ながら私に尋ねる
他二人も「確かに」と言うように私の方に視線を向けている
貴「いや、特に何かしてたってわけじゃないんだけど
んー、あえて言葉にするなら『冒険』かな」
私は魔導書「グリモワール]をもらった後のことについて思い出しながら、私がしてきたことに一番しっくりくる言葉を口にした
アスタ・ノエル・マグナ「「「冒険?」」」
案の定、頭にクエスチョンマークを浮かべながら首を傾げる三人に苦笑しながら私は言葉を続けた
貴「まぁ、いろいろあってこの世界のことを知りたくてさ
この世界にはどんな自然があって、どんな食べ物があって、どんな人がいるんだろって
自分の目で確かめたくて…
だから魔導書授与式の後すぐに村を出ていろんなとこに行った」
アスタ「じゃあ、今は世界を回り終わったから魔法騎士団に入ったのか?」
貴「いやいや、5年で回れるほどこの世界は狭くねーよ
冒険してたのも世界見たいって理由と自分の夢を叶えるためだったわけだけど…」
私が昔のことを思い出しそうになったそんな時だった
マグナ「何だこりゃ……?」
マグナの声で話していた三人が一斉に視線を先頭へと向けた
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ソラ(プロフ) - コクマさん» そうですね、ベルフェゴールは怠惰を司る七つの大罪の悪魔ですね! (2020年5月9日 21時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - ベルフェゴールって確か七つの大罪の怠惰でしたっけ?インターネット昔調べた気がします (2020年5月9日 17時) (レス) id: 89bd0ee39f (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» コメントありがとうございます!やっと少しずつ物語が進んできました( ;∀;) (2020年5月9日 10時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 待ってました。(o・ω・o) (2020年5月8日 22時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» はい、やっと入団決定しました(*^^*)いつもコメントくださりありがとうございます! (2020年5月7日 19時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソラ | 作成日時:2020年5月5日 18時