【9章】クローバー王国１の美人 ページ6
side貴方
団長の隣に立っている碧の団長の様子がなんかいつもと違う様な気がする
とはいっても、戦功叙勲式やネアンの洞窟、紫苑団長の裏切りの時もちゃんと関わることってなかったから本当に何となくって感じ
私の『鬼才』としての感覚はほぼ戦闘面でしか発揮しないが、一応、違和感とかのそういった“勘”も何となくだがわかる
ちなみに、初期の頃の魔力暴走を起こしたノエルの場所がわかったのはある意味でノエルに命の危険があったからだ
戦闘面と命に関わる感覚に関しては私の“勘”ははずれないからこそ、あの時ノエルを見つけることができた。まあ、私がたどり着いたときには手遅れだったんだけど…
まあ、そんな事は置いといて…
貴「碧の団長…顔色が優れない様ですが大丈夫ですか？」
シャーロット 「…っ！？」
ヤミ「えっ、何オマエ…まだ酔い覚めてねーのかよ」
貴「酔い…？」
碧の団長の様子が気になって声をかけてみたのだが、碧の団長ではなく我らが団長が答えを教えてくれた
貴「そういえば団長達を見つけた場所ってバーでしたもんね。その時から碧の団長の顔色が良くなかったですね…」
レオナさんが団長達を連行した時の事を思い出して納得するのだが…何故だろう何かが違うと私の“勘”が言っているような気がする
「うーんうーん」と頭を抱えていると「何してんだ」と言いたげな顔を向けてくる団長。こっちだって好きで頭を抱えてるわけじゃないんですよ
貴「…というか、まだ酔いが覚めていないのにここまで秒速で来れるなんて…流石ですね！」
シャーロット 「…当然だ
こんな山を越えられぬのは女の名折れだからな」
前にネアンの洞窟で団長にしていた態度よりかは柔らかい表情で私の言葉に返事をくれる碧の団長。やはり、大の男嫌いというのは本当の様だな
貴「そうだったとしてもやはり凄いですよ
貴方の所の団員さんも頑張っていましたし
あのペースだったら火山の噴火が止む前に登頂できそうでしたよ」
私の言葉に「そうか」と一言しか返してくれなかったが、その表情は先ほど以上に柔らかく嬉しそうだ
クローバー王国1の美人だと皆が噂していたが…こんな表情を見ては納得せざるを得ないな
貴「碧の団長可愛いですね団長」
ヤミ「ア？知らねーよ
アイツ女には優しいけど男にはツンツンしてっからなー」
貴「団長に関しては日頃の行いもあるんじゃないですか？」
ヤミ「殺されてーか、オイ」
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ソラ(プロフ) - ギザラスさん» コメントありがとうございます！長かったですが【冒険の章】で夢主の悪魔の魔法が発覚します。楽しんでくれますと嬉しいです(*^^*) (2020年7月1日 15時) (
レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
ギザラス(プロフ) - 遂に悪魔の力を… (2020年6月30日 22時) (レス) id: 5dbc8f9112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年6月24日 20時
