【10章】罵倒できないバカ ページ46
side貴方
虹色カメムシの臭さに荒ぶっているアスタをとりあえず落ち着かせるために、“卿雲の平穏”で虹色カメムシを包み込み森に向かって包み込んだ雲を飛ばした
貴「とりあえず聞きたい事は沢山ありますが、私の同期あまりいじめないでもらっていいですか？」
赤髪さんからアスタを庇うように立ち、ニヤニヤと笑う赤髪さんを見据える。少しばかり赤髪さんの表情が動いた気がしたが、違和感を感じただけで感情を読み取る事はできなかった
赤髪「おー、これはこれは【鬼神】様じゃないですか
いつも通りのヘラヘラした顔がお似合いですね【鬼神】様」
貴「あーー！！
やっと忘れることができてたのに、何思い出させてくれるんですか赤髪さーーーん！！！」
アスタ「おい、しっかりしろAー！！
つか、コイツAの知り合いなのか！？」
カッコよく現れることができたと思ったら、赤髪さんの【鬼神】という言葉に恥ずかしさで顔を両手で隠し体を丸めて屈んだ。アスタが私に赤髪さんの事を聞いてくるが、ごめんなさい、今の私にその問いに答えられる元気は残ってない
私の態度で疑問の答えは返ってこないと察したのか、今度はアスタが私を赤髪さんから庇うようにして立ち赤髪さんを睨んだ
アスタ「オマエ仲良くする気あんのか！？」
赤髪「あるわけねーだろ
オマエみたいな何も考えてないマヌケ面のテンションだけ高いバカ丸出しのうるせーチビと」
アスタの言葉に即答して否定する赤髪さん
赤髪さんの言葉にグサグサとダメージが与えられているアスタだが「そっちがそうくるなら」とばかりに言葉を頑張って考えている
アスタ「なにをををを！！
この…この、何かカッコいいの口に巻いたヤツめ！」
貴「いや、それ褒めてるからアスタ」
やっぱりアスタの頭では罵倒の言葉は思い浮かばなかったか。まあ、アスタの気の抜けた言葉のおかげで先程よりも早く復活することができた
だが、アスタはまだ「ぐぬぬ」と赤髪さんを睨んでいて何かを言いたそうにしている。とりあえず落ち着かせるために私はアスタの頭に手を乗っけた
貴「とりあえず落ち着けアスタ
ムカついていたとしても、一応この人はアスタと同じチームなんだから」
アスタ「ムカつくのもそうだけど…
コイツはAの知り合いなんだろ！？なら、もっとAに優しくするべきだろ！！」
貴「え」
アスタの口から出てきた言葉の意味が一瞬分からなくて、私はその場でアホ面を晒すはめになった
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ソラ(プロフ) - ギザラスさん» コメントありがとうございます！長かったですが【冒険の章】で夢主の悪魔の魔法が発覚します。楽しんでくれますと嬉しいです(*^^*) (2020年7月1日 15時) (
レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
ギザラス(プロフ) - 遂に悪魔の力を… (2020年6月30日 22時) (レス) id: 5dbc8f9112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年6月24日 20時
