【9章】逃げるが勝ち ページ5
side貴方
ユノくんが羽織っているローブのフードから出てきたシルフが私に指先を突きつけながら可愛らしく怒りを露わにしている
貴「えっ…っと？」
シルフ「だ・か・ら！
“私の”ユノに馴れ馴れしいんじゃないの！？」
ああ、なるほど
功績発表の時も思ったがシルフはユノくんのことが大好きなんだったな。だからユノくんに腹パンしたときに後ろでガミガミ言われたっけ
貴「ああ、ごめんごめんシルフさん
そんなつもりはなかったんだけど、お気に召さなかったのなら謝るよ…ごめんね！」
私は自分の顔の目の前で手を合わせてシルフに向かって謝る。その態度に気を良くしたのか「あら、アナタ話がわかるじゃない」とルンルンでフードへと戻っていった
貴(見た目と同様に意外とちょろいのかもなシルフって…生きている年数は私達の倍以上だと思うんだけど、まあ、子どもっぽいところも可愛いからオールOKだけどね！)
シルフの可愛さにニコニコしていたら隣で燃える視線を向けていた人を忘れていた
うんうん
何かここにいたらまたシルフが出てきて怒って私が謝ってをエンドレスループしそうだ
てなわけで
貴「じゃあ、山頂で待ってるね〜ユノくーん」
さっさとこの場から逃げましょう！
私がスピードを上げてグングンとユノくんの前へと飛んでいく。だが流石のユノくん。負けじと私に向かってくるが少ししてからガクンとユノくんのスピードが落ちた
自分のスピードが落ちたことに戸惑っているユノくんに私は手を振りながら叫んだ
貴「いくら君が才能マンでも
初めてのマナスキン維持やモンスターへの攻撃で精神的にも疲れてるし魔力も消費してると思うよー
私のペースに合わせないで、自分のペースでね〜」
私は叫び終わると逃げるようにして山頂を目指した
もちろん、ものすごいスピードで
スピードは落ちていたが少しだけでも私のスピードに喰らいつけただけ本当に凄いし、のんびりしていたら追いつかれてしまう
追いつかれてまたあの闘争心の瞳を向けられるのはごめんだ…さっさと山頂に行って団長達やレオナさんと一緒に登っている皆を待つことにしよう
決意を胸に山頂を目指す
ユノくんとの会話中やさっきの出来事で良いところまで来ていたのですぐに山頂にたどり着くことができた
ヤミ「お〜A、お疲れー」
山頂ではいつも通りゆるい団長がそこにいてタバコをスパスパと吸っている
その隣に碧の団長もいるのだが…何か様子が変な様な…？
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ソラ(プロフ) - ギザラスさん» コメントありがとうございます！長かったですが【冒険の章】で夢主の悪魔の魔法が発覚します。楽しんでくれますと嬉しいです(*^^*) (2020年7月1日 15時) (
レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
ギザラス(プロフ) - 遂に悪魔の力を… (2020年6月30日 22時) (レス) id: 5dbc8f9112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年6月24日 20時
