【10章】おいてかれた ページ40
side貴方
王撰騎士団［ロイヤルナイツ］選抜試験当日になったわけだが…今の私は少し怒っております
まあ、ぶっちゃけそこまで怒っているわけじゃないのだが…
理由は簡単
選抜試験参加組において行かれたからだ
貴(男達はまだしもノエルまで先に行くとか…
ギリギリまで寝てる私も悪いけど起こしてくれてもいいだろーが！！)
起きて皆で選抜試験の会場に向かおうと思った矢先に、バネッサが笑顔で「みんなは先行ったわよ〜」と言われた私の気持ちを考えてみろ。少し落ち込んだわ
不参加組に送り出されて試験会場まで向かってる間に先に行かれた怒りは薄れていた。というか、なんだかんだいって同じ団の人達以外と関わる機会はそうそうないし、魔法騎士達の実力や人柄に触れられるのは純粋に面白そうだ
これから起こる試験や魔法騎士達のことを考えていたらいつのまにか試験会場に辿り着いた。まだ中にすら入っていないのに、聞いた覚えのある大声達がこちらまで聞こえてきて「流石だな〜」と思いながら私は会場の中へと足を進めた
アスタ「ただそこはかとなくチャラいっス！」
マグナ「そーだな、チャラいな」
ラック「うん、チャラいね」
フィンラル「チャラくたっていーじゃない！！人間だもの」
試験会場に入った瞬間に聞こえたのは、同じ団の仲間であるアスタ達の声だった。流石、周りを気にせず騒げるのは黒の暴牛くらいだわな
貴「盛り上がってるみたいだね」
アスタ「おうA！
やっと起きたのか、ギリギリだぞー」
貴「起こしてくれてもよかったんだぞー」
アスタ「ネロが起こしに行ったけど起きなかったんだよ！！」
私の声と姿を確認した暴牛の面々が私に向かって手を振る。それに応えるように私も手を振りながら置いていった嫌味を言おうかと思ったら、起こしに来てくれたのに起きなかったのは私の方だったみたいだ
起こしに来てくれたネロに「ごめんねー」と手を合わせ謝罪すると、ネロは大丈夫と言うように片方の翼を上げてそのまま私の頭の上に飛び移った
マグナ「なんか知らねーけど最近ネロのやつオマエの頭の上によくいるよな」
ラック「アンチドリはマグナみたいな魔力が少ない人によるのにねー」
マグナ「喧嘩売ってんのかテメー！！」
いつも通りのマグナとラックの会話に安心しつつ頭の上にいるネロをよしよしと撫でた。まあ、ネロは普通のアンチドリとは違うからこういうこともあるだろう
そんな安楽的な事を私は思っていた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 88人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソラ(プロフ) - ギザラスさん» コメントありがとうございます！長かったですが【冒険の章】で夢主の悪魔の魔法が発覚します。楽しんでくれますと嬉しいです(*^^*) (2020年7月1日 15時) (
レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
ギザラス(プロフ) - 遂に悪魔の力を… (2020年6月30日 22時) (レス) id: 5dbc8f9112 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソラ | 作成日時：2020年6月24日 20時
