【冒険の章】そしてプロローグへ ページ36
side貴方
あの後すぐに年が明けたら私から会いに行くと叫び、ユリウスさんを帰らせた
ユリウスさんが帰ってしまった為
村の人達には私から軽く来年から魔法騎士達が警護に来ると伝えた
20歳の年の1月
私は言葉通りユリウスさんの元を訪れ今年の9月にある入団試験を受けると伝え、贔屓はされたくなかったので私がユリウスさんの知り合いであることは黙っておくように念を押しといた
ユリウスさんは「勿論だよ」と笑っていたが…この人何しでかすか分からないからあまり信用できないんだよな
そんなこんなで私は9月になるまでは今まで通り世界を見て回っていた。レオナさんには魔法騎士になることを伝えようと強魔地帯を入念に訪れたのだが、9月になるまで私がレオナさんに会うことはなかった
そして訪れた20歳の年の9月
私は入団試験が行われる会場の少し離れた場所に立っていた
「入団試験頑張れよー！！」
「よっ！クローバー王国の希望の星」
「王国の未来はお前たちにかかってるよ」
「しっかりー」
今年の入団試験を受ける若者達を鼓舞する数多くの声援。そして、その鼓舞に押されて会場に入っていく若者達
貴(ほとんどが私より5歳下の若者だ
若々しさが眩しい)
そんな事を考えていた私は自分の思考に笑ってしまう
貴「いやー、やっぱ若い子たちが多いなー
私みたいなおばさんには眩しいね、これは」
自分の頭をガシガシと擦り私は笑みを浮かべたまま会場へと足を進める
順番待ちの列に欠伸をかきながら並んでいると、私と同じ五つ葉の魔導書［グリモワール］を所持する少年を見つけた
少年自体に興味はなかったが五つ葉だから私と同様、悪魔が棲んでいるか気になったが少年はすぐに受付を終わらせ試験会場へと向かってしまう
まあ、運が良ければまた会えると思って私はまた欠伸をして自分の番を待った
私の番になり、ヘラヘラと笑う神経を逆撫した態度に受付の人がイラついていたのは分かっていたが、こちとら考えが変わっただけで全魔法騎士を認めたわけじゃない
こんな態度するのは少し許してくれや
受付を終わらせ私は試験会場へと向かう
その途中で私のボロボロの魔導書を見てクスクス笑う入団希望者達に私はたまらず微笑み返していた
貴(私は『正義の味方』に必ずなる
差別のない世界もつくってみせる
ユリウスさんやレオナさん
そして…これから出会う仲間達と共に)
私はこれから起こる出来事に心躍らせ
足を進めるのだった
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ソラ(プロフ) - ギザラスさん» コメントありがとうございます！長かったですが【冒険の章】で夢主の悪魔の魔法が発覚します。楽しんでくれますと嬉しいです(*^^*) (2020年7月1日 15時) (
レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
ギザラス(プロフ) - 遂に悪魔の力を… (2020年6月30日 22時) (レス) id: 5dbc8f9112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年6月24日 20時
