【冒険の章】男との出会い ページ13
side貴方
__A、17歳の年の12月
「モンスターから食料を守ってくれてありがとう！
アイツら、何故か年末になると食料を狙って来てたんだよ…毎年半分の食料は必ず取られてたから
本当にありがとう、助かったよ！」
貴「困った時はお互い様ですよ
私も無償でこの村にお世話になってるんですから」
私にお礼を述べてくるこの村の村長さんに私は微笑みながら言葉を発した
約2年前
コミス村を飛び出したはいいものの、魔法を上手く扱えなかった私が今はこうして自分の魔法で人を助けることができて嬉しい
いろんな街や村を見て、そこに住む色々な人達に出会った。魔法がうまく扱えない私に人々は私と同じように悩んでくれてアドバイスをくれた。今、こうしていられるのもそういった人達のおかげだ
まあ、助けてくれたのは下民や平民の人たちであって
貴族の奴らは私に冷めた目しか向かなかったけど
つか、手伝うといってもこっちから願い下げだけど
貴族の目線や態度の事を思い出したら怒りがこみ上げてきたので、目の前にいる村長さんや村人さん達の笑顔で心を落ち着かせる
貴「追い払えたといってもまだ油断はできません
新年を迎えるまでは私がこの村を警護致します
もちろん、それまで無償でお世話になるのは申し訳ないのでちゃんとお金を払いますよ」
村長「何言ってるんですか！？
この村を警護してくれる人からお金なんてもらえません
何も無い村なものでお礼金などは出せませんが、その代わり三食と寝床くらいは用意させてください」
貴「…そこまで言われたら断れませんね
宜しくお願い致します」
村長さん達の必死さに負けて私は提案を受け入れる
そもそも、こういった村の警護は魔法騎士団の仕事だろう
こんな恵外界の警護なんてしたくないということか…ま、富や名声にしか興味のない魔法騎士団だからしょうがないか
貴(あー、またムカムカしてきた
とりあえずここの人達に気を遣わせないように表情だけ整えておこう)
私は笑顔を貼りつけて村でお世話になっている宿へと向かった
そしてその日の夜
見回りと散歩を兼ねて村の周りを歩いていた私はある男と出会った
「やぁ、君はここの村の村の人かな？
ちょっと聞きたいことがあるんだけど…いいかな？」
和やかな笑顔を浮かべる人が良さそうな男
だがその男の服装を見た時、私は自分の表情を隠すことなく嫌悪の眼差しを男に向けた
それが魔法帝
ユリウス・ノヴァクロノとの出会いだった
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ソラ(プロフ) - ギザラスさん» コメントありがとうございます！長かったですが【冒険の章】で夢主の悪魔の魔法が発覚します。楽しんでくれますと嬉しいです(*^^*) (2020年7月1日 15時) (
レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
ギザラス(プロフ) - 遂に悪魔の力を… (2020年6月30日 22時) (レス) id: 5dbc8f9112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年6月24日 20時
