39話 ページ3
涼介side
知念、嘘ついたな。
こういう時は、すぐわかるんだよなー。
涼「負けねえから。」
侑「何言ってんの、涼介。」
知念、ボソッと「僕も負けないよ」って言ったの聞こえてるんだけどなあ。
あの時もそうだった。
〜高校時代〜
涼「先生、頭痛いんで保健室行ってきまーす。」
授業中、サボりたくて先生に言っていく。
侑「(ボソ)サボり〜。」
横からそんなこと言ってくるけど聞こえなーい聞こえなーい。
まあ、保健室じゃなくて、屋上に行くんだけど。
屋上に行くための広場。
涼「…!?彩夏!?」
知念の幼馴染の矢田彩夏(やださやか)。
彩「…りょ…す…け…く…ん…。」
顔を青白くして名前を呼ぶ彩夏。
涼「彩夏、保健室いこ。」
そう言って、運んだ。
先「親を呼んだからもう大丈夫と思う。ありがとう、山田君。」
ちょうど授業も終わり教室に戻った。
次、体育だ。
侑「涼介行くよ。」
涼「ちょ、知念待て。」
今日の体育はサッカー。
イエ―イ。
めっちゃうれしいんだけど。
ドン
涼「イっ!?」
ぶつかって、俺だけ転倒。
カッコ悪。
侑「僕連れて行きます。」
知念と、保健室へ。(本日2度目。)
侑「こけるってダッサ。」
涼「ウッセ。」
中はいると、先生が怖い顔している。
涼「どうしたの、先生。」
先「あ、山田君。今、矢田さんの親から電話が来て、矢田さんが…」
涼・侑「彩夏がどうしたの!?」
先「…先ほど、病院に行って、余命1ヶ月と言われたそうなの。山田君が気付かなかったらどうなってたか分からないと。」
涼・侑「病院ってどこ！」
俺、さっきから知念と同じことしか言ってねえ。
先生に連れて行ってもらい、病院へ。
涼「彩夏っ！」
彩「涼介君、侑李。」
彩「私ね、余命宣告されちゃった。」
侑「うん。」
涼「…侑李、今日はかえろっか。」
また来るね。
そう言って、2人で帰った。
その日から、毎日彩夏のもとへ行った。
そして、残り1日の日。
涼「彩夏〜。」
彩「涼介君。侑李はこれないんだったね。」
今日に限って侑李は用事がある。
涼「ねえ、彩夏。俺さ、彩夏が好きだわ。」
ずっと伝えたかった。
彩「…私もだよ。」
涼「付き合おう。」
そう言うと、「はい。」といった。
そして、その次の日の朝、彩夏はいなくなってしまった。
その時、知念が「好きだったよ、彩夏。」
そう言いながら泣いているのを見た。
俺のせいで、自分の気持ちを知念は言えなかった。
ゴメン。そしてありがとう知念。
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野乃架(プロフ) - かのまやさん» かのまやさん、ありがとうございます！キュンキュンしてくれるような小説が書けていてよかったです！なるべく早く更新しますね！！ (2017年7月18日 15時) (
レス) id: 048adad1ff (このIDを非表示/違反報告)
かのまや - 読みながらキュンキュンしてました！この続き早くみたいです！これからも頑張ってください (2017年7月16日 15時) (レス) id: 5f59b706f6 (このIDを非表示/違反報告)
野乃架(プロフ) - 涼彩さん» 受験ではありません!学年末テストです!中1です!しかし、応援ありがとうございます! (2017年2月20日 16時) (レス) id: 048adad1ff (このIDを非表示/違反報告)
涼彩 - 受験頑張ってください！応援しています！ (2017年2月18日 22時) (レス) id: afb04679a1 (このIDを非表示/違反報告)
レイ苺(プロフ) - 凉秋さん» 凉秋さん。ありがとうございます!!更新、がんばります!! (2016年12月29日 12時) (レス) id: 048adad1ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：野乃架 | 作成日時：2016年12月26日 16時
