俺は人を愛したい【男主】 (ページ7)

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Fuchsia7 ページ7

あーだるい、めんどくさい。
けど俺のシナリオ通りだ。
まぁ見てからのお楽しみだな。

「桜小路だよね？」

人を放課後に呼び出すんだから名前と顔ちゃんと覚えておけよ。

『そうだけど。どうかした？』

吹奏楽部の演奏だろうか。
今の雰囲気とは真反対な音楽が流れ始める。
今度は演劇部だろうか。
声が途切れ途切れ聞こえる。

「えっと、ね、私桜小路くんに一目惚れしちゃったの！だから付き合ってください！」

無理だわ。
可愛かったり、美人だったらいいけど。
こいつはデブスだから。
なんて断ろうかな。

『ごめんね。俺今日転入してきたばっかだから。』

「そ、そーだよね。ごめんね。ばいばーい」

一応小さく手を振る。
よかった。めんどくさい女じゃなくて。
たまにいるんだよねー。
じゃあ今度ならいいの？とかさ

誰もいないマンションへ帰る。
目的地は50階だての最上階の1F
俺しか住んでいない。
親の仕事は2人とも医者。だから小さいころから独り暮らしみたいなもん。

ご飯なににしよう。
買いに行くのもめんどくさいしな。
あっ確かここ、マンションなのにホテルみたいにご飯とか頼めるんだった。