兄の仇なんて。 (ページ10)

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確かめたい事ページ10

再び学園長先生の庵にて＿＿＿＿＿＿

学「また来てもらって悪いのう」

「いえ…」

学園長先生の忍犬だと言うヘムヘムがお茶を差し出してくれる

私はありがとう、と言いヘムヘムを撫でてから再び学園長先生に目線を戻す。

学「来てもらったのは他でもないわい…突然じゃがお主には自己紹介をしてもらう！！」

「自己紹介、ですか…」

学「……。

＿＿＿＿＿＿…無理にとは言わん。それと詳しくも言わんで良い…編入先の学年、組、名前。

…どうじゃ？」

学園長先生なりの気遣いなんだろう。

私が暗い顔をしてしまったから

家庭の事情は誰にも知られたくないものだ。

「それなら…大丈夫です。」

学「…よし。では早速…土井半助、山田伝蔵、山本シナっ全校生徒を校庭へ集めるのじゃ！！」

三人の先生が天井裏から降りて来た

なに？

ここの先生はみんな天井裏でスタンバッてるの？？

…気配からしてまだ居るし。

？・？・？「「「はっ」」」

一言そう言って、男の先生二人と女の先生一人は庵から走り去って行った。

学「よっ、こらしょ…ワシも行くとするかの。

＿＿＿＿＿＿お主も行くか？」

「…いえ、お先にどうぞ。少しやる事があるので」

学「…そうか、分かった。遅れぬよう来るんじゃぞ～」

そう言って学園長先生は手をヒラヒラさせながらヘムヘムを連れて庵を出て行った

恐らく察したのだろう。

私がやる事…

＿＿＿＿＿＿確かめたい事。

それは

・

「…もう気づいてるんで、隠れず出て来て下さいませんか」

私がそう言うと、六人の忍たまが降りて来た。