兄の仇なんて。 (ページ44)

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体育委員会ページ44

あの後、行方不明だった神崎左門も見つかり無事解放された私。

校庭でゆっくり歩いていると、目の前を何かが通った

「…え？何今の」

あまりの速さに何が通ったか分からなかった。

暫く呆然と立ち尽くしていると

皆本・時友「「七松先輩ぃい！！」」

「！あれは…体育委員会の2人。」

何故2人なのかはわからないが、恐らく、体育委員会委員長七松小平太先輩が暴走しているのだろうと見てとれる。

大変そうだなぁ、なんて呑気な事を考えていると

ｶﾞｼｯ)

「へ…？」

七松「Aではないか！！私と一緒にお前も走れ！！」

「ひっ…！

＿＿＿ひぎゃああぁぁぁあっっ！！」汗

・

その後、ずっと首根っこを掴まれたまま、七松先輩に引き摺られたのは言うまでもない…

＿＿＿

七「いやー、悪かったな！すまん！！ｱﾊﾊﾊ！」

ﾎﾟﾝﾎﾟﾝと雑に私の頭を撫でながら笑って謝る七松先輩。

「悪かったなじゃないですよ！！こっちは死にかけましたよ！というか引き摺られてる間に5回くらい本当に死んだかと思いました！！」泣

七「そうか、すまん！！ｱﾊﾊ！」

「もーいいです…！」

あの後、夕方16時を示すﾍﾑﾍﾑの鐘の音のお陰で七松先輩が止まり、1年は組皆本金吾と2年は組時友四郎兵衛が助けてくれたのだ。

あのままずっと走っていたかと思うと…ゾッ

皆本「A先輩、大丈夫ですか？」

「う、うぅーん…大丈夫では無いけど大丈夫よ。ありがとう」苦笑

時友「それどっちですか…」

平「ただいま戻りました…」

4年い組平滝夜叉丸は、どうやら3年ろ組無自覚の方向音痴、次屋三之助を探す旅に出ていたらしい

三之助の首根っこを掴み、げっそりした様子で帰ってきた

あぁ、だから2人だったのか。

と1人で納得していると、さっきまで疲れきった様子だった滝夜叉丸が、私を発見した途端目を輝かせながら目の前に来た。

「？どうしたの滝夜叉m((平「艶美(えんび)な神々しい方が居らっしゃると思えば！！A先輩では無いですかぁ！！どうです？貴方の美しさと同等であろう私のお話…お聞きになりませんか？？」えっ、いやあの」

もう話す気満々な滝夜叉丸をよそ目に、周りに助けを求めようと思えば、皆に目を逸らされた

「え、ちょっ((平「沈黙は肯定とみなしますね！！ではお話を…」いや、違っ」

平「あーだこーだそーだ……」ｸﾞﾀﾞｸﾞﾀﾞ

(誰か助けて…！！)泣