勘違いから始めよう【場地圭介】 (ページ4)

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今は担当の先生が出張で、自習時間

滅多にないことなのでクラスメイトは大喜び

私も例外ではないけど

名目上出された課題を適当に終わらせて、机の上を全て片付ける

「え、Aもう終わったの？見せてよ〜」

「やだよ。まあ私の見たとこで合ってないけど」

「そんなん言って、なんだかんだできてるくせに〜」

「ばあか、あれをできてるとは言わないんだよ」

隣の席の仲がいい友達と会話をしながら、寝る体勢に入る

寝る時に寝なきゃ、もったいない

「絶対起こしてあげないからね」

「残念、チャイムで勝手に目が覚める」

不貞腐れてる友達を最後に、椅子に背を預けて軽く腕を組んで目を閉じる

突っ伏して寝るのは顔に跡がつくからやらない

前やって後悔した

騒がしい教室の声をどうにか遮断して、寝ることに集中する

あぁ、うるさい

寝ようにも、邪魔される感じほんとやだ

場地くんの独り言とか気にならないレベルで騒々しい

ん？

そういえば、聞こえない

いつものやつが

どうかしたのだろうか

一度気になってしまえば、興味が湧いてしまうもので

どうせ寝れないし、と言い訳をして好奇心からさりげなく後ろを振り返ってみた

「…大丈夫？」

そこには、1問目からつまづいて諦めたように頬杖を着いている場地くんがいた

1問目は、簡単じゃない？