【イナイレ】初恋占いカード【乙女ゲーム風小説】 (ページ4)

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待ってる間、お店を観察していた。

とにかく、可愛い。

ふわふわした小物、アンティーク系統。

……女の子なら、一度はこんなとこに住んでみたい！と思わせる可愛らしい店内だった。

外装も超がつくほど可愛いし、内装も激がつくほど可愛い。

これは「げきかわ」とか「ぎゃんかわ」と呼ばれるにふさわしい。

そういうの全然分かんないけど。

もう一回くらい来てみたいなあ。

まあ、問題は占うことがないっていうことなんだけどね。

恋したなら、別だけど。

そんなことを考えて一つため息。

うう、この時パッと占ってほしいことの一つや二つ出ればなあ。
それこそ女子力、かも。

その時に奥の部屋から、秋ちゃんが出てきた。

「あ！どうだった？」

駆け寄ると、秋ちゃんは秘密めかして言った。

「あのね、占いの結果って誰にも言わないほうがいいんだって！」

その言葉は少し納得するものがあった。

茶柱が立ったことも言わないほうがいいってどっかで聞いたことあるし。

例えが年寄臭いな……。

「じゃあ、どうぞ」

お姉さんが、私を見て手招き。

そうだ。私の番だ。

すっかり付き添いのつもりだったけど私もお願いしたんじゃん。

一人、納得しながらついていく。

奥の部屋も、これまた可愛らしくて。

ああもうなんなの。

私もう来れないじゃん。お呼びじゃありませんってか。

「最初に忠告。占いの結果がすべてじゃない＿＿、これだけ覚えておいて」

私は、お姉さんに向かってうなずいた。

まあ確かに。これまた年寄臭いけど、茶柱立ったからっていいことあるとは限らないし。

なんで茶柱しかないんだよ私。

女子としての前に、女子中学生としてどうなの。

「じゃあ、行くわよ」

そう言うとお姉さん、出してきたカードをシャッフル。

そして、テーブルに、並べた。

なんとなく、占いっぽくなってきてわくわく。

「この中から一枚、直感で選んでね」

私は真ん中から左にずれた三枚目のカードを選んだ。

ここで、私の初恋が分かるかもしれないんだ＿＿。

そう思うと、なんだかこの一枚のカードがすごいものに思えた。

「……それじゃあ、めくって」

ぺらとめくると、可愛い天使と、ふわふわきらきらした背景の絵が。

お姉さんは微笑んだ。

「＿＿よかったわね。これは、素敵な恋が始まることを告げてるわ」

素敵な、恋……？

⇒ｎｅｘｔ