君との運命（ﾄｷ）を-TAIGA.K-

〜９〜　立ち入り禁止 ページ9

Aside


樹「ここだよ。」



樹に連れてきてもらったところは、最上階の屋上みたいなところだった。


ドアには紙が貼られており、“立ち入り禁止”と、大きく書かれていた。



A「何でここだけ、立ち入り禁止なんだ？」

樹「１０年ほど前に、ここでjr.が一人、自殺したらしいんだ。そこからだよ…ここに誰かが

　 入れなくなったのは。でも大我は…なぜかわからないけど、いつもこの場所に来て、

　 いつも花を置いていくんだ。」

A「へー…」



私はドアを開け、大我がいる方向を向いた。



A「大我。」

大我「何。」

A「何でこんなところにいるんだよ。」

大我「どうでもいいだろ。」

A「どうでもいいけどさぁ、俺は気になるんだよ。」

大我「じゃあ、さっき言ってたお前の隠し事、何なんだよ」

A「え…それは…」

樹「隠し事？何それw」

大我「樹は帰れ。もう授業が始まる。」

...キーンコーンカーンコーン.キーンコーンカーンコーン...

大我「ほら、な？」

樹「ヤッベ、次って…数学だァァァ！！」



樹はすぐさま帰っていった


私は大我を見てから、ドアの方を向き、ドアを開けた。と、その時…



...ギュッ...

A「えっ…」

大我「俺には、男の趣味はねぇけど…少しの間…このままでいさせてくれ…」



大我は後ろから抱きしめてきた。私の体から、感じ取ったものがあった…それは…


大我の体は…震えていた…と、いうこと。何で？何で震えてるの？そんなに怖い事でもあった訳？



A「何で震えてるの？」

大我「…」

A「答えてくれ…お願いだから。」

大我「俺が何で…ここに居るのか…教えてやるよ…」



え…？お、教えてくれるの…？嘘でしょw

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