君との運命（ﾄｷ）を-TAIGA.K-

〜１５〜　優しくするの…？ ページ15

Aside


〜in屋上(放課後)〜



北斗「話ってなんだ？」

樹「大切な話？w」

慎太郎「当たり前だろww大切な話じゃなかったら、こんな所に連れてこないだろww」

ジェシー「で？話ってのは？」

A「みんなに隠してたことがあるんだ。それを…今から言うな。俺は…実は…女なんだ。」

大我「えっ…」

優吾「何言ってんの？」

A「ジャニーさんってわかるよね？ジャニーさんは…俺のひいじいちゃん。ひいじいちゃんに

　 “jr.の学校生活はどんなものか気になるから、１ヶ月間だけ通ってくれ。”って、

　 頼まれて、ここに入った…」

北斗「ジャニーさんに頼まれて…ここに…」

A「本当は、入りたくなんてなかった。だけどね…１日１日をみんなと過ごしてたら…

　 戻れなくなっちゃったんだ…楽しすぎて…」

樹「名前も偽名なのか？」

A「ああ。俺の…私の名前は佐々木A。」

大我「だから昨日…“A”って…」

A「本当にごめん…騙してたつもりはなかった…もう…みんなの目の前から消えるから。

　 それじゃあ…」



私は後ろを振り返り、ドアに手をかけた。けど…後ろから、腕を掴まれた。



大我「お前が女だろうと、この学校からは出させねぇ。お前が俺たちに嘘をついてたのなら、

　 その償いをしろ。」

A「わかった…」

大我「１ヶ月間、この学校にいろ。そして、俺たち６人のそばにいろ。」

A「えっ？」



私は振り返り、みんなを見た。みんなの顔は…笑顔に包まれて…睨む人なんて、誰もいなかった。


ただ…私に微笑みかけて…



A「何で…何でそんなに…」



優しくするの…？

〜１６〜　イケメン君→←〜１４〜　事情

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す