落ち着け／神代類 おれお様リク ページ6
.
「A、A、好きだよ」
「急すぎない？」
部屋に入ってドアを閉めた途端、がばっと抱き着いてほっぺたすりすりをしてくる類。さっきまでは私の母上に凄く紳士的な態度を見せていたので、この豹変っぷりに驚くのは無理もなかった。
「…Aは僕のこと、好きじゃないのかい…？」
彼は扱いが面倒臭い女子みたいにあからさまにしゅんとした表情を見せる。え、可愛い…意地悪したくなっちゃう。
「…好きじゃないよ」
私がそう口に出すと、は、と彼の声のトーンが低くなる。…ふふふ、効いてるな。
大好きだよ、と言おうとした時。
「…っえ」
「A」
不意に壁まで追い込まれる。目の前には類の顔、下を見れば私の足の間に彼の片足が。
「…なぜだい？僕は君に何かしてしまったかな、じゃないと君が僕のことを嫌いになるはずがない。ねえ、何が嫌だったんだい、言ってくれ、絶対に直すから。…いや、違うな。他の奴に唆されたんだね？それか脅されて…」
やばい、変なスイッチ入れちゃった。焦りから心臓がばくばくと高鳴る。
類は私にベタ惚れというか、愛が重い。もちろんいい意味でもあるが、今のようにヤンデレチックになることもある。
完全に不注意だった…。
「る、類」
「僕のAを唆したのは誰だ？僕の次にAに近い人物…司くんか？でもAは東雲くんや青柳くんとも仲が良い…もういっそ三人まとめて」
「類！！」
顎を手で挟んでほっぺをむぎゅっとする。…語彙力…。
はっとした顔でこちらを向く彼。
「す、すまない。少し取り乱してしまって…」
少しじゃないよ神代。喉から出かけた言葉をぐいっと飲み込んだ。
「あの、私は類のこと、好きじゃなくて…」
「……………」
「だ、大好きだよ、なんて…」
明らかにしょぼくれていた類の顔がみるみるうちに明るくなる。忙しい奴だな。
さっきまでの闇はどこへやら、彼は再び私をぎゅうううと抱き締めた。痛い。でも嬉しい。可愛い。
「ああ、A…！君は本当に…、ほんっとうに可愛らしいなあ！！！ねえ、ぺろぺろしてもいいかい！？！？いいよね、だって君は僕のことが大好きなんだから！！！！」
「落ち着けこの変態が！！！！」
翌日は(類にホールドされて)腰が痛くて立てなかった。
〜〜〜
完結です。ハイテンション！！！！
一部の人はなぜか分かると思いますがぺろぺろがマイブームです。あきときゅんぺろぺろ。
おれお様、リクエストありがとうございました！
ニーゴと会わせてみた／レオニ りあ@プリ小説してまーす様リク→←目から光がなくなっていたら／青柳冬弥、神代類 えぬえ様リク
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 572人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪那(プロフ) - 瑞志歩…推し同士や…殺してこないで (9月24日 7時) (
レス) @page7 id: fb86e70f16 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - なんか何でかわかんないけど、このお話読んで感動しました。彰人の気持ちに共感して、夢主ちゃんと同じで苦しいよねって思った。頑張ってください。 (2023年3月4日 19時) (レス) @page16 id: 8f13239d35 (このIDを非表示/違反報告)
ちに - うーん、彰人神_:(´ཀ`」 ∠):ｸﾊﾟｯ。。。次、その…彰人がｺｸﾊｸ…的な？感じを作っていだ抱いて欲しいです…（語彙力よ） (2022年7月21日 21時) (レス) id: 3f030d2945 (このIDを非表示/違反報告)
妃花里(プロフ) - 神代類くんの絵凄く上手‼️ (2022年4月19日 16時) (レス) @page43 id: 5474e29992 (このIDを非表示/違反報告)
時間の止まったリス - ゑ…//KAITOくんのショタ？ がっ………尊死 (2022年2月8日 9時) (レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ほほほほ | 作成日時：2021年6月12日 10時
