特に何もしなくても出られる部屋※ただし…／東雲彰人 えぬえ様リク ページ44
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視線が低い。最初に感じたのはそれだった。
「A……っ！？」
声を出したのは自分のはずなのに、普段の声とは似ても似つかない＿＿訳でもないが、聞かなくなって早三年が経とうとしている声が聞こえた。
なんだ、これ。オレの声変わりは中一の後半に終わってるだろ。しかも、その時よりかなり高い声だ。
「……あ、……あ！」
目が覚めた様子のAが、オレを見るなり“彰人くん！”と声を出して抱き着きに来た。
「う…っ………あ、彰人、くん…？おまえ、おれのこといつも彰人って」
「…え？」
抱き着いたまま、訝しげにAは眉を顰める。
「彰人くん…だよね？なんか、性格違くない…？
…ま、まさか」
密着している体から、Aの心臓の音が伝わって来ていた。
「…彰人？」
「彰人くんも彰人もどっちも一応おれだろうが…。で、これどうなってんだよ」
「うわあ…可愛くない」
ならさっさと離せ、と思わざるを得ない。…いや、むしろずっとこのままが…それは、キツいな。色々と。
Aの話によると、この前気がつくとなぜかAに抱き締められてた時にオレは幼児化してたらしい。その時のオレを彰人くんと呼んでいて、今も見た目が彰人くんだったからそのつもりで抱き着くと中身が彰人だったと。
マジで意味わかんねえな。
「おい、ドアあいてんぞ。もう出れる」
「え彰人この状態で絵名さんとかに会うつもり？それは流石に…」
「あ……」
そうだった…今のオレは大体五歳くらいのガキだ。絵名とか母さん達に会ったら間違いなく面倒なことになる。…こいつ、絵名のこと知ってんのかよ…。
「彰人、いや彰人くん。元に戻るまで私と一緒にいようね♡」
「…ま、じかよ」
これが普段の状況ならすげえ嬉しかった。だって、Aがオレと一緒にいようって…一緒にいたいって。かわい…ん"んっ、何でもねえ。
今は違う。言われてるのはオレのようでオレじゃない。飽くまでAは“彰人くん”に言っている。
自分に嫉妬なんて、バカらしい。
「あ〜彰人くんほっぺたやらかぁ…ちっちゃい子は皆そうなのかな、めっちゃ可愛い」
「は、え、ちか…っ」
「もうほんとに可愛い…彰人くんすき…家に欲しい…」
突然、Aがオレの頬に自分の頬をくっつける。やめ、やめろ、オレが一体何をしたって…え、これAから来てるんだよな？オレじゃなくてAからオレに…？そんなことより今好きって、これ実質両想いだよな。なあ。
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雪那(プロフ) - 瑞志歩…推し同士や…殺してこないで (9月24日 7時) (
レス) @page7 id: fb86e70f16 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - なんか何でかわかんないけど、このお話読んで感動しました。彰人の気持ちに共感して、夢主ちゃんと同じで苦しいよねって思った。頑張ってください。 (2023年3月4日 19時) (レス) @page16 id: 8f13239d35 (このIDを非表示/違反報告)
ちに - うーん、彰人神_:(´ཀ`」 ∠):ｸﾊﾟｯ。。。次、その…彰人がｺｸﾊｸ…的な？感じを作っていだ抱いて欲しいです…（語彙力よ） (2022年7月21日 21時) (レス) id: 3f030d2945 (このIDを非表示/違反報告)
妃花里(プロフ) - 神代類くんの絵凄く上手‼️ (2022年4月19日 16時) (レス) @page43 id: 5474e29992 (このIDを非表示/違反報告)
時間の止まったリス - ゑ…//KAITOくんのショタ？ がっ………尊死 (2022年2月8日 9時) (レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほほほほ | 作成日時：2021年6月12日 10時
