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先程の思いとは反対に、今度は俺が彼女を引っ張って抱き締めた。Aはもうこの位でそこまで大きくは動揺しない。この部屋が与えた影響のうちのいい所であり、悪い所だ。
「なら、彰人ともこんな風に抱き合ったのか」
彰人もAのことが好きだというのは知っている。同じ状況でこうしていても変ではない。
「彰人は後ろだったよ、対面は冬弥が初めてかな」
「…！そうか」
こんな小さなことに、密かに優越感を覚えている自分がいた。恋というのは不思議なものだ。
「っふ、くすぐったいよ、冬弥」
「A」
「ん、何？」
「好きだ」
気付いた時にはもう遅かった。
言ってしまった。つう、と冷や汗が背中を伝う。
もっと関係を深めてから言いたかった。後悔しても、言ったことは変わらない。先程までとは別の感情で胸がまた高鳴り始めた。
「…あ、気付いた？シャンプー変えたの」
「………は？」
「やっぱいいよね、この匂い」
俺はよく鈍感だとか天然だとか言われる。自分では全くそんなつもりはないのだが、周りから見るとそうらしい。
やっと分かった。これが鈍感か。これが、天然か。まあ、結果的に都合は良い。
「…そう、だな。爽やかで清潔感があると思う」
「でしょ？夏にぴったりだよね、新登場だって」
思春期の想像力はかなり高かった。改めてシャンプーの話をされると、多分考えてはいけない場面のことをなぜか想像してしまう。シャンプー…お風呂…待て、やめろ。
なんとか邪な妄想を取っ払うも、依然として体の温度は上がったままだ。
「え、熱ある？なんか熱いよ」
「っ大、丈夫だ」
誰のせいなんだか。…いや、誰が悪いかと言えば間違いなく俺自身だ。
「その、A」
気持ちを落ち着けるために彼女から離れる。
「あまり、シャンプーのようなお風呂を連想させるものを男の前で言わないでくれ」
「冬弥お風呂にお付けるの！？かわいい！！」
「…はあ」
自分が一番可愛らしいということを、彼女は分かっていないようだった。
〜〜〜
「…本気で告白する時は、何と言えばいいんだ」
頭を抱える冬弥くんでした。
あの、違うんです。確かにAさんはちょっとは鈍感なんですけど、でもそこまでじゃないし天然ではないんです。
この前も言いましたけど自己肯定感が限りなく低いというかまさか私のこと好きな人いないだろ的な考えの方なんです。
わーちゃん様、リクエストありがとうございました！
目から光がなくなっていたら／青柳冬弥、神代類 えぬえ様リク→←三十分経たないと出られない部屋※特殊条件／青柳冬弥 わーちゃん様リク
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雪那(プロフ) - 瑞志歩…推し同士や…殺してこないで (9月24日 7時) (
レス) @page7 id: fb86e70f16 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - なんか何でかわかんないけど、このお話読んで感動しました。彰人の気持ちに共感して、夢主ちゃんと同じで苦しいよねって思った。頑張ってください。 (2023年3月4日 19時) (レス) @page16 id: 8f13239d35 (このIDを非表示/違反報告)
ちに - うーん、彰人神_:(´ཀ`」 ∠):ｸﾊﾟｯ。。。次、その…彰人がｺｸﾊｸ…的な？感じを作っていだ抱いて欲しいです…（語彙力よ） (2022年7月21日 21時) (レス) id: 3f030d2945 (このIDを非表示/違反報告)
妃花里(プロフ) - 神代類くんの絵凄く上手‼️ (2022年4月19日 16時) (レス) @page43 id: 5474e29992 (このIDを非表示/違反報告)
時間の止まったリス - ゑ…//KAITOくんのショタ？ がっ………尊死 (2022年2月8日 9時) (レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほほほほ | 作成日時：2021年6月12日 10時
