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1 少年神と双子
「こっちは終わった!!そっちはどう?」
「こっちも終わった!……これで敵は全滅したな?」
場所は冥府界。
槍を構えて異形の魔物を相手に戦っていた少年が戦乱に負けじと声を張り上げる。
今は戦乱の世。
生き残る道は、相手を倒すのみ。
始めに声をあげた金髪の少年神・フェイリャが槍についた血を拭いながら次に声をあげた少年神の元へ歩いていく。
「わ、ルギィこんなに倒したんだ。すごっ」
ルギィと呼ばれた少年神は槍を振ってついた血を飛ばす。
「…そういう兄さんも同じくらい倒してるだろ」
ルギィはちら、と兄の足元に転がる魔物の死骸を見ると肩をすくめてみせた。
「まぁ、終わったし帰ろっか」
先程まで死闘を繰り広げていたとは思えないのんびりとした口調でフェイリャが言う。
彼らは下っぱ兵士神。
上位の兵となれば兵士長のルーファスや、さらには最高神であるユピテル様が回収してくれるのだが。
下っぱな彼らは自力で翔んで遥か上空にある天空界まで帰らなければいけないのだ。
「はい、じゃあしっかり掴まって。しっかり掴まってなくて途中で落ちても知らないからね」
フェイリャが軽く宙に浮くと、ルギィがその足に掴まる。
神様や天使たちが空を翔ぶには『飛行術』と呼ばれる魔法を会得しなければならない。
魔法には向き不向きがある。
飛行術に向いていない者はどれだけ練習したところで翔べないのである。
まぁ、飛行術に向いていない者は神様や天使の数%の者だけではかるが。
しかし、ルギィはちょうどその数%に入っていたのである。
「しっかし重いなぁ。なんか他人を翔ばす魔法とかないの?」
翔びづらそうに身をよじりつつ飛行するフェイリャにルギィがしょうがないだろ、と呟く。
「ま、もっと出世すりゃあ誰かに回収してもらえるだろ」
少し申し訳なさそうな顔をしつつ言っていることが申し訳なくなさそうなルギィにフェイリャがしかめっ面をしてみせる。
「……でもまぁ、そうだよねぇ…」
そのあともとりとめもないような会話をしつつ、二人はルーファス兵士長に戦況を報告をするために兵舎へと翔んでいった。
ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー
やっと本編スタートですね。
(遅いし何だよこのgdgd文章は)
ルギィ……翔べないなら飛翔の奇跡でもかけて貰いなさい((それ新パル
感想、アドバイス等はいつでも受け付けております!
(2018.9.8 章タイトル訂正)
(2018.11.11 章タイトル訂正、加筆修正)
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さくらんぼ!(プロフ) - 面白い! これからも頑張って! 待ってるよぉ(´∀`) (2018年9月11日 21時) (レス) id: e1d58ef23c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アリシエ | 作成日時:2018年9月4日 16時