【HAIKYU】天までとどけ〜少女の願い【青葉城西】

天までとどけ 7 ページ8

翌朝､早く起きた私は三人分の朝食を作り､自分も簡単に食べて準備を済ませて学校へと向かう｡

朝練の時間よりも大分早く来て部員たちが来たらすぐ練習出来るように準備を始めていく｡

徹とハジメはみんなより早く来るから二人が来るのに間に合わせて作業を進めていく｡



1年生の時からずっとやってきた男子バレー部のマネージャーの仕事｡



徹とハジメが体育館に入って来る｡

｢徹､ハジメ､おはよう｣

私は二人に声を掛ける｡

｢おはよ｣
｢おはよう｣

二人は私に挨拶を返してくれるけど､


あの子が新しく入って来るまでとは違って､私と二人の間に深い溝が…､超えられない壁があることが私には解る｡

早く朝練に来る徹とハジメに合わせて準備を済ませていて､

そこには他には私しかいないのだから､準備をしたのは私だって解る筈なのに…､

全ての仕事は､頑張りは､あの子の手柄として持って行かれてしまう｡

主将､副主将のあなたたちは､2年も一緒にやってきてるのに､


どうして真実が見えなくなってしまったの…？

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