天までとどけ 36 ページ10
教室のドアを開けると頭の上から水が降ってきた｡
バシャッ…
私の頭と顔と制服のシャツがびしょびしょに濡れてしまう｡
｢…｣
クラスのみんなのひそひそ声とバカにしたような笑いが聞こえる｡
わざわざきらりちゃんは3年生の教室にまで嫌がらせを仕掛けにきたの…？
それとも徹…？貴大…？一静…？
まさか同じクラスのハジメ…？
私は自分の席の方へと行く｡
机の上には花の活けられた花瓶と｢死ね｣と大きな字で書かれた私の教科書やノート｡
私はバレー部だけじゃなくて､自分のクラスからも存在を否定されるんだ…｡
私は放課後まで時間を潰そうと思い､教室を後にする｡
｢有香…｣
廊下で朝練が終わって教室にやってきたハジメと会う｡
私は顔を合わさず返事もせずハジメの横をすり抜け行ってしまおうとした｡
｢待てよ､有香｣
ハジメの手が私の腕をつかんだ｡
私はハジメの手を振りきり涙の潤んだ瞳でハジメを睨み付け走ってその場から立ち去った｡
ハジメは昨日傷の手当をしてくれたけど､
今はバレー部のメンバーとは顔を合わせたくないし話したくない…｡
どこで時間を潰そうか迷った挙げ句､校舎の裏の､今は使われていない物置倉庫へと私は行きその中へと身を潜めた｡
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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魂祐(プロフ) - てっちゃんさん» 伸ばすのか名前を読んでいるのか分かるようにハジメカタカナ表記になっています。 (2018年2月3日 18時) (
レス) id: d1ac70f351 (このIDを非表示/違反報告)
てっちゃん - 一がハジメの理由を教えてください (2017年4月9日 15時) (レス) id: 640f6f11b4 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ(プロフ) - 泣ける… (2017年2月15日 11時) (レス) id: c48ea0312e (このIDを非表示/違反報告)
夢咲れいな(プロフ) - ムサシ、来たよ！そして読んだよ！ 夢主ちゃんの家庭状況がうちと似ててさ、なんか、すっごく共感出来た！だから、更新頑張って！ 夢主ちゃんと、部活と、家庭状況が、これからどう変化するのか超楽しみ！ (2017年1月28日 7時) (携帯から) (レス) id: 3ec092cfae (このIDを非表示/違反報告)
ヒッカ〜☆彡 - 続編おめでとう！これからも更新待ってる！ (2017年1月24日 21時) (レス) id: a2132d1ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Musashi | 作成日時：2017年1月24日 9時
