【HAIKYU】天までとどけ〜少女の願い２ 【青葉城西】

天までとどけ 43 ページ17

｢ちょ､ちょっと待てって｣


ハジメが徹と私の間に止めに入る｡


｢元々､私も…､辞めるつもりだったから…｡でも主将の及川に言われたんだから､私は今すぐマネージャー辞める｣



ハジメがこの場を何とかしようと徹に意見を言ってくれようとしたのは素直にありがたかったけど､



私はもうここのマネージャーをこれからきれいさっぱり辞めるんだ｡



｢だから最後くらいは私の言いたいこと言わせてもらうから｣


私は涙目で徹の顔を見据えた｡


徹は少し動揺しているように見えた｡


だけど主将である徹が退部してくれないかと言ったんだ｡



その言葉は重い｡



｢私は1年生の4月に男子バレー部のマネージャーになってから､ずっとみんなを支えたくてマネの仕事を頑張ってきた…｡


みんなと一緒に練習に熱中して､試合に勝って喜んだり､負けて悔し涙を流したり､一緒に青春の1ページを作ってきたなぁって思ってた…｡


同じ時間を共有して…､


だからマネ業は大変な時もあるけど頑張って来れた…｡



だけどきらりちゃんが来てから私の居場所は奪われた…｣


私は涙を堪えもせず､ギッ…ときらりちゃんを睨み付けた｡

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