13話 ページ15
暫くして泣き止んだ冷は、ふと疑問に思った。
＿＿あれだけ大泣きしたにも関わらず、子供達が気付いていない。
一体何故？と首を傾げる冷を見てAはクスクス笑った。
「私の個性を使ったんです」
「Aさんの個性ですか？」
「ええ。私は複数個性を持っていまして…今使用しているのは幻影の個性です」
「幻影…」
幻影は相手に幻を見せることが出来る。
焦凍達がこちらの様子に気付いていないのもこの個性によるものだ。
「自分の子供が見ている時に弱音は吐きたくないでしょうから」
言いながらウィンクをすれば、冷も安心した様に笑った。
「さて、子供達もお腹を空かせていますし…ご飯にしましょう」
「ふふ…そうですね」
Aが個性を解くと、焦凍と冬美が走り寄ってくる。
「お母さん！Aさん！ご飯にしましょう？私達お腹空いちゃった！」
「ご飯ー！」
急かす子供達に笑いながらお弁当を手渡し、色々な話をしながら4人で仲良く食べる。
食べ終わったら冬美達はかけっこを始め、心ゆくまで遊んでいた。
楽しい時間はあっという間に終わってしまい、今は帰りのバスの中。
遊び疲れて眠った2人を抱えて、冷とAはゆっくりと歩く。
家の前まで来たので、焦凍を冷に預けようとしたら、ガッチリ服を握り締めていた。
「…外れませんね」
「はは、これは困った」
これは長期戦になりそうだと判断した冷はAを家へ招く。
Aは冷の言葉に甘えて、本日2回目となる轟家にお邪魔した。
「ただいま」
冷の声に反応したのか、家の奥からパタパタと足音がした。
「お帰り。母さん」
「遅かったねー」
走ってきたのは、焦凍と冬美より少し上の男の子2人だった。
1人は長い前髪で顔がよく見えない。
もう1人は快活そうに笑う少年。
「(成る程。この子達が長男と次男ですね)」
Aが1人頷いていると、此方をジーッと見てくる視線を感じたので顔を向ければ男の子達がAのことを凝視していた。
(失敗作と成功作)
＿＿＿＿＿＿
お気に入り登録12人！有難うございます！
とても稚拙な文章なのに、多くの方々に読んで頂けて嬉しいです！
亀更新なのに待っていて下さる皆様…尊い…
宜しければ作品の感想やリクエスト、直した方がいい所など、お気付きの点があれば是非教えて頂きたいです！これからも宜しくお願いします！
あ、序でに星もポチッと(殴
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毎日ねむたい(プロフ) - Luneさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！色々書きたいところが多すぎてどうしようか悩みながら四苦八苦しております…考えがまとまったらドンドン更新して行きますよ〜！ (2019年8月15日 15時) (
レス) id: ac0a9b6ee0 (このIDを非表示/違反報告)
Lune - 神々のお話って、新しくて新鮮味？があっていいですね！！次回も応援しておりますq(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! (2019年8月15日 14時) (レス) id: d540d46359 (このIDを非表示/違反報告)
Lune - 再びコメント失礼します！もう面白すぎて何度も読み返ししまくってますww私も、荼毘=燈矢説信じてます！！というか、この作品でその説が実現？されれば読者的には嬉しい展開...！！ 荼毘の登場楽しみにしてますw (2019年8月15日 13時) (レス) id: d540d46359 (このIDを非表示/違反報告)
毎日ねむたい(プロフ) - Luneさん» 感想とっても嬉しいです！有難うございます！中々更新されずにヤキモキされると思いますが気長に待っていただけると嬉しいです！これからも頑張ります！ (2019年7月21日 15時) (レス) id: ac0a9b6ee0 (このIDを非表示/違反報告)
Lune - こういうお話めっちゃ好きです(真顔)個性とかも面白いし、文章が読みやすいと思いました！更新、頑張ってください！！応援しています！ (2019年7月21日 14時) (レス) id: bd29cde023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：毎日ねむたい | 作成日時：2019年3月19日 20時
