【名探偵コナン】 天空の難破船

Episode 45 ページ45

目が覚めると、ベットに横たわっていた。
腕には包帯が巻かれている。
誰かが治療してくれたんだろう。

寝ていた体を起こし、部屋を見てみると
どうやら医務室のようだ。


後でお礼言っとかなきゃ…。
私を助けてくれたコナン君と、運んでくれた黒羽君に。

部屋の中で一人笑みを浮かべると、部屋をあとにした。






皆がいそうなところを探している途中、
ふと、スカイデッキにキッドがいたことを思い出した。
今のうちにお礼を言っとこうかなと思い、
エレベーターへと足を進める。



エレベーターの手前に来ると、蘭とばったり会った。
蘭が腕の傷の事を心配してくれていたようだが、
特に何もないので、気にしないでと言っておいた。

「あ、そうだ。Aにお願いがあるんだけど…」
「何？私に出来ることなら何でもするよ」

遠慮がちに言う蘭のお願いを聞くべく、
蘭の言葉に耳を傾ける。

しかし、蘭のお願いとは私にとって衝撃的なものだった。

「新一を説得してほしいの！」

「はぁ？」

「本当は私が行こうと思ってたんだけど…、
　Aってヤケにキッドと仲良いじゃない？
　だから、私よりAの説得のほうが効くかなって」

「…でも、工藤新一君なら蘭が言ったほうが…」

「キッドの正体が新一だって決まってないし。
　Aが説得している間に私が様子を見るから」

お願い！と手を合わせて言われたら、
断ろうにも断れない。
分かったと言い、いつの間にかきていた
エレベーターに乗り込む。

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