【名探偵コナン】 天空の難破船

Episode 34 ページ34

「A！何してる！さっさと行くぞ！！

コナン君に声を掛けられてハッとした。
この考えてしまう癖、なんとかしなきゃ。

「はいはい。次は何処へ？」

「スケボーでこの辺を走り回る。最後にはあっちに行って…」

指で方角を指しながらコナン君の走り回るコースを教えてくれる。
最後にはスカイデッキに行くそうだ。

「ん。私はどうしたらいい？」

「そうだな…。お前に危険なことはさせられないし…」

……何…ソレ…。
私って、そんなに頼りないのか。
そんなに信用されてないのか。

悔しい。

やっぱり私は、なんの力にもなれない。

「分かった。じゃあ勝手にさせてもらうね」

だったら、一緒に走り回ってやる。
そんなに頼りないのなら、頼ってもらえるように
これから強くなるしかない。
…決めたんだ。工藤君は、蘭に譲るって。
元々、私が部外者だったのだから。

工藤君がいなくなっても、大丈夫なように。
今から強くなるんだ。






「私も一緒に、コナン君と走り回るよ」









私の選択は間違っていないはずだ。
これは、周りの人の為でもあるが自分の為でもある。

「おま…っ…俺の話聞いてたのかよ！？
　危険なことはさせられないって…！」

「聞いてたから決めたの。お願い。一緒に行かせて？」


「…俺はスケボーで移動するんだ。ついてこれないだろ…」

「じゃあ、こうしよう」

“私がおとりになるから、その間にコナン君は
　スカイデッキに行って”

怒られることを承知で、そんなことを言ってみた。
案の定、コナン君の顔は怒りで顔が歪んでいる。
そんな事はお構いなしに話を続ける。

「あそこで二手に別れよう。で、スカイデッキで待ち合わせ」

私が、生きてたら…ね。
心の中で付け足した。

心の中で付け足したはずなのに、コナン君は
いかにも聞こえてました、と言っているみたいに
顔をさらに歪めた。

これは、後でお説教かな…？

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