思い出と好奇心【呪術廻戦】

眩しい闇-4 ページ39

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『……憂太、解呪できてよかったですね。』



五「Aは知ってたんじゃないの？」






『まあ、初めて彼の呪力に触れた時、なんとなく里香ちゃんと同じような気がしてたんで。



それより…………


夏油さんは？』








五「それは、大丈夫。」





『……大丈夫じゃないのはあなたの方でしたね。



そうだ、今日まで忙しくて渡せなかったんですけど、誕生日プレゼントがあるんです。』






五「えー、なになに！？五条先生気になる〜！！」





『ふふ、そんな大層な代物じゃないですよ。』






……まあ、包帯よりはちゃんとした目隠しの方がかっこいいかなって思って買っただけだし、











五「というかA、最近ずっと呪力カラッカラだったのになんで今凄い呪力で満ちてんの？」






『あー、それなんですけど、上手く伝えられるか…



夏油さんと戦う直前に私の中の呪力が全て無くなりました、

でもその代わり、なんだか身体が凄く軽くなって……五感が鋭くなったというかなんというか、



その状態で走り出した時、ふと思いついて、呪霊を吸収してみたんです。多分その時に私の呪力のコップの縁ギリギリまで回復出来たのかも知れません。』









五「オイ…呪力を無くした代わりに身体能力を、？

オマエ、それってアイツと全く同じじゃ……」






『アイツって誰です？』







五「は……、(Aがアイツの事を忘れるなんて、そういう”縛り”かなんかか？……まあ、その内思い出すだろ。)……いや、なんでもない。」

















…何かを忘れている自覚はある。








ただ、その”何か”がなんなのかが分からない。










でも……何も、何も情報がない。











思い出したい、




思い出さなきゃいけない。



















そんな気がするんだ。

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