眩しい闇-1 ページ36
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4人共、酷い怪我だ
真希さんも酷いけど、特に……
乙「Aちゃん……」
こんな状態じゃ、死んでるんじゃ……
乙「、いやっ……死なせない!!」
ぽわっ
良かった…真希さんもパンダくんも狗巻くんも、少し楽になったみた______
バシュッッ
「す゛る い 、す゛る い゛!
Aちゃん゛ 、ばっ かり゛!! Aちゃんはばッ か り゛!!!!」
乙「何をしている、里香。」
「……ゅぅ゛た、」ビクッ
乙「その人は僕にとって”大事な人”だ。
蝶よりも花よりも丁重に扱え…!!」
「ぁ゛……あ゛………」
「ごめん なさ い! ごめ んな さい!!
怒らないで……嫌いにならないで…!!」
乙「怒ってないよ…嫌いになんてならない…
…?」
里香が乙骨にAを渡した途端、先程乙骨が施した反転術式と同じ光がAを包み込んだ。
ピクッ
Aの指先が、微かに動いたのだ。
乙「Aちゃんッ!!」
い、生きてる……!!!
『ゴホッ、
あ゛ー思い出した、
私…憂太の髪の毛、好き…だよ。
たすけてくれて、どーも……。』
サラッ
乙「え、?」
Aちゃん、なんか、にこにこしてる…?
『スーーー……はぁ、
…よし!里香もありがとうねぇ
さぁ、早くアイツ倒そっかあ。』
夏「おや、Aちゃん?
……なるほど、つくづく嫌な記憶が蘇るよ。
でも、君にはもう呪力無いだろ?
五条悟じゃないんだ、そんな身体でどう戦う?」
『ははっ、そうだよ。六眼なんて大層なもの持ってないからねぇ。
...オマエ程度、呪力なんて要らないって言ってんだよ、分かる?』
夏「ふぅん、先程ボコボコにされたのに、良く言うねぇ。
続きを始めようか!」
『……憂太、少し、集中させて。』
乙「(呪力が、無い?)……わかった。行くよ、里香。」
全神経から、呼吸、温度、気圧……普段気付けなかったモノがたくさん伝わってくる。
嗚呼、なんて気持ちがいいんだろう。
今は…呪力が”全く無い”この感覚が心地よい。
きっとあの人はこんな感覚だったのだろう。
いや、私はきっと”ソレ”には辿り着けない。
『スーーー、、、ハァーー………』
深く、深く呼吸をしろ。
脳が震えるくらい空気を吐き出せ。
……1回きり、なのかな。
……………だったら。
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てん(プロフ) - すけさん» コメントありがとうございます!!とても素敵な感想を頂いて思わずスクショしてしまいました…今後も期待に応えられるよう頑張りますので引き続き読んでいただけたら幸いです!! (12月22日 14時) (レス) id: aa0c81460a (このIDを非表示/違反報告)
すけ - 初めまして!普段コメントしないのですが主様の描くストーリがあまりにも素敵すぎて…というか文才能力が天才すぎるというか、毎話楽しませて頂いております!そしてイラストも凄く好みでお上手ですのでこれからも楽しみにしてます! (12月21日 22時) (レス) id: 6140921743 (このIDを非表示/違反報告)
てん(プロフ) - 星雀さん» ありがとうございます(><)本当に自信が無いので褒めて頂いて嬉しいです…もっと練習します💪🏻 (11月14日 23時) (レス) id: aa0c81460a (このIDを非表示/違反報告)
星雀(プロフ) - 絵めっちゃ上手ですよー!自信持ってください! (11月7日 21時) (レス) @page47 id: cb3ce32ba5 (このIDを非表示/違反報告)
てん(プロフ) - らびおりさん» わー!!コメントありがとうございます🤍他の誰でもない呪言師の棘くんだからこそ、よりもどかしさを感じていただけたと思います…徐々に恋愛要素も入れこみますので今後もドキドキしてもらえたら嬉しいです! (10月28日 3時) (レス) @page18 id: 921adc206a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てん | 作成日時:2023年10月19日 4時