呪いの子-2 ページ3
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中に入ると、気の弱そうな少年が座っていた。これが転校生か。
五「お待たせ、ところでこれは何かな?乙骨憂太君。」
悟さんは少年の前に落ちていた、捻られたナイフを拾って問いかけたあと、私に渡してきた。
乙「ナイフ…だったものです。
…死のうとしました。でも、里香ちゃんに邪魔されました。」
五「暗いね、今日から新しい学校だよ?」
嗚呼、…なるほど、悪意のある呪いじゃないのか。
捻られたナイフに微かに残っていた呪力から感じ取れたことは、守りたいという強い意志。
乙「もう誰も傷つけたくありません。だからもう、外には出ません。」
そう……。
『でも、独りは寂しいよ。』
そう言った瞬間、彼の手に力が込められた気がした。
『ちょっと、君に触れてもいいかな?』
そう言って私は、返事も聞かず彼の両頬に触れ、目を瞑った。
乙「ま、まって!リカちゃんが…!」
五「大丈夫、こう見えても彼女は優秀だからね。もしかしたらその子の呪いを解けるかもしれない。」
乙「リカちゃんの呪いが、解けるんですか…」
『……。』
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やめて゛!リカ をぉ、祓わないて゛!
まだゆぅた゛と、一緒に いる゛のぉ!
……リカちゃん、大丈夫。祓わないよ。
私もね、大切な人とお別れをしちゃったの。憂太君と同じ。
リカちゃんは憂太君を守りたいんだよね。大好きだから、まだ一緒に居たいんだよね。
大丈夫だよ。だから少しだけ、リカちゃんの事が知りたい__________
うん、うん。そうだね、辛かったね。
もう大丈夫だよ。もし良かったら、リカちゃんとお友達になりたいな。
リカ、Aチャん と、友た゛ちになれ? ル?
うん、なれるよ。私も、リカちゃんと一緒に憂太君を守るから。だから_______
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てん(プロフ) - すけさん» コメントありがとうございます!!とても素敵な感想を頂いて思わずスクショしてしまいました…今後も期待に応えられるよう頑張りますので引き続き読んでいただけたら幸いです!! (12月22日 14時) (レス) id: aa0c81460a (このIDを非表示/違反報告)
すけ - 初めまして!普段コメントしないのですが主様の描くストーリがあまりにも素敵すぎて…というか文才能力が天才すぎるというか、毎話楽しませて頂いております!そしてイラストも凄く好みでお上手ですのでこれからも楽しみにしてます! (12月21日 22時) (レス) id: 6140921743 (このIDを非表示/違反報告)
てん(プロフ) - 星雀さん» ありがとうございます(><)本当に自信が無いので褒めて頂いて嬉しいです…もっと練習します💪🏻 (11月14日 23時) (レス) id: aa0c81460a (このIDを非表示/違反報告)
星雀(プロフ) - 絵めっちゃ上手ですよー!自信持ってください! (11月7日 21時) (レス) @page47 id: cb3ce32ba5 (このIDを非表示/違反報告)
てん(プロフ) - らびおりさん» わー!!コメントありがとうございます🤍他の誰でもない呪言師の棘くんだからこそ、よりもどかしさを感じていただけたと思います…徐々に恋愛要素も入れこみますので今後もドキドキしてもらえたら嬉しいです! (10月28日 3時) (レス) @page18 id: 921adc206a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てん | 作成日時:2023年10月19日 4時