88.挨拶 ページ39
柳「荷物の準備はできたか?」
貴「うん、大丈夫」
朝食も終わり、荷物の整理も終わった。
もう、四天宝寺なんかは外に出てバスを待ってるし。
__本当、早かったなあ。
貴「先、外出てるね」
荷物を持ち、私は他校の人たちへ挨拶に向かう。
白「あ!秋月さん!!……今回はホンマおおきにな」
貴「__いえ。こちらこそ、ありがとうございました。その__」
白「秋月さん」
貴「はい?」
白「敬語は、ナシな」
貴「……もう遅くないですか?」
白「いやあ、また会うこともあるやろ」
貴「え。__あ、その……」
そこまで言って、私は思い留まる。
貴「いえ。そうで……そうだね。また会えるもんね。……うん、敬語はナシで」
白「ん」
満足そうに笑う白石さんを見ていると、何か申し訳なくなってくる。
貴「じゃあ、また」
そう告げ、私が次に向かうのは跡部さんのところ。
貴「跡部さん」
跡「……ん、ああ、お前か。合宿、世話になったな」
貴「いえ、こちらこそ、参加させてもらえて嬉しかったです。ありがとうございました。……それで、少し、跡部さんに用があって」
あ、何か言い方間違えたような気がする。
跡部さんの後ろで、氷帝の皆さんが凄いこっち見てるもん。
別に、告白するわけじゃありません!とか、ここで言っても逆に怪しまれるだけだしな……。
跡「用?」
貴「ええ。まあ、話す時間もないので手紙になりますが……この手紙、後で帰ってから読んでください。できるだけ誰にも見られないようなところでひとりで。……お願いできますか?」
跡「……別に構わねえが。どういう内容だ?」
貴「ありがとうございます。内容は読んでから、で。よろしくお願いしますね。__では、わたしはこれで」
跡「ああ、またな」
跡部さんの言葉に続き、氷帝の皆さんが別れの言葉を口にする。
貴「うん__さようなら」
私はできる限りの笑みを浮かべてそう言い、そこを去った。
__よし、もう用は終わった。
後は幸村君たちのところへ戻っていい……はずだったのだけれど。
不「あれ。秋月さん」
たった今すれ違った不二さんが、何かに気付いたように戻って来た。
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美沙希(プロフ) - ノエルさん» 3、4話書いたらパスワードは解除する予定です。それまでどうか待っててください。長文失礼しました。 (2015年8月3日 21時) (レス) id: 7832578248 (このIDを非表示/違反報告)
美沙希(プロフ) - ノエルさん» 初めまして、コメントありがとうございます。財前君の小説についてですが、私のミスでもう一度書くことになりまして、大まかな設定は変わりませんが、行動や話の展開などは変わるかもしれないです。一度読んでくださったノエルさんには申し訳ない限りです。 (2015年8月3日 21時) (レス) id: 7832578248 (このIDを非表示/違反報告)
ノエル(プロフ) - はじめまして!いつも楽しみに見させてもらってます♪特に赤司様の作品がお気に入りです!!これからも頑張ってください!あと、財前君の作品のパスワードを教えてください!! (2015年7月29日 21時) (レス) id: 00d2d4474f (このIDを非表示/違反報告)
美沙希(プロフ) - 苺さん» そうですね、ここは感想を書く場ですし。私も作品の感想を言ってもらえるのが一番嬉しいです。これからも応援、宜しくお願いします。 (2015年5月2日 22時) (レス) id: 8fd5e0cc9a (このIDを非表示/違反報告)
苺(プロフ) - 美沙希さん» 私は見習われるほどではありませんよ(苦笑)コメントはこれで終わりにします(´・∀・`)チャットに思われたらお互い大変ですので;;;;コメは時々します!!コメを私がしてなくても更新を楽しみに見ていますので(苦笑)美沙希さん、頑張ってください(^^) (2015年5月2日 22時) (レス) id: b02872e17a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美沙希 | 作成日時:2014年10月27日 22時