６８．部屋 ページ19
財前君の左手は私の肩を掴んでおり、結構本気の力がかかっている。
貴「……気を引こうとなんてしてないよ。立海の皆との関係だって、そういうんじゃない」
財「……は、よう言いますわ」
貴「貴方が、先輩達のこと大好きで、大切だから私みたいなのがいきなり現れて不安なのも分かる。けど……」
財「っ、大好きとかそういうんやないから」
貴「ちょ、いた……」
財「アンタが変なコト言うからや」
貴「変なこと？でも、先輩方の心配するってことはやっぱり」
財「ちょっと黙っとってください」
話は最後まで聞けと言いたくなったが、どうやらそうではないらしい。
日「何してるんですか」
丁度、男湯から日吉さんが出てきた。
思い切り見られていた。
貴「……あ、えと」
財「今日はこれでいいッスわ。とにかく、先輩方に近づかんといてください」
足早に、逃げるように財前君はその場を去って行った。
＿＿１人にしないでよ、日吉君と２人とか気まずいじゃん。
日「……髪濡れたままじゃないですか。風邪引きますよ」
日吉君は意外にもさっきのことはスルーしてくれた。
貴「ん、ああ。そうだね」
日「拭いてあげます。付いて来てください」
日吉君はそれだけ言って、くるりと踵を返す。
貴「はい？」
日「話したいこともありますし、来てください」
なんだか無理矢理にも思えたが、とりあえず私は日吉君に付いて行くことにした。
日吉君が向かった先は、氷帝の部屋。
貴「へえ。４人部屋？」
日「はい。俺と、忍足さんと、向日さんと、芥川さんの４人ですよ。そこが俺のベッドなんで、そこに座ってください」
貴「え……分かった」
いいのかな？
異性の部屋で異性のベッドに座るというこの状況は、どうなんだろう。
私が意識しすぎなのかな……ううん、普通なんだよねきっと。
ベッドに上がり私の後ろに回ってポンポンと私の髪をタオルで優しく拭き始める日吉君。
＿＿どうしてこうなった。
貴「日吉君、面倒見のいい弟みたいだね」
日「弟……ですか？」
貴「うん。髪を拭いてもらうとか、初めてだな。ふふ、心地いい」
日「今日会ったばかりですよ？」
貴「分かってるよ。そんなに慣れ慣れしかった？……私、夜は弱いんだよ。もう、ちょっと眠いかも」
日「ここで寝ないでくださいよ」
貴「大丈夫、ちゃんと帰りますって。えっと。そうだ、いつ試合しよっか」
眠くならないよう、雑談をしながら、私は少し日吉君と仲良くなった。
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美沙希(プロフ) - ノエルさん» ３、４話書いたらパスワードは解除する予定です。それまでどうか待っててください。長文失礼しました。 (2015年8月3日 21時) (
レス) id: 7832578248 (このIDを非表示/違反報告)
美沙希(プロフ) - ノエルさん» 初めまして、コメントありがとうございます。財前君の小説についてですが、私のミスでもう一度書くことになりまして、大まかな設定は変わりませんが、行動や話の展開などは変わるかもしれないです。一度読んでくださったノエルさんには申し訳ない限りです。 (2015年8月3日 21時) (レス) id: 7832578248 (このIDを非表示/違反報告)
ノエル(プロフ) - はじめまして！いつも楽しみに見させてもらってます♪特に赤司様の作品がお気に入りです!!これからも頑張ってください！あと、財前君の作品のパスワードを教えてください!! (2015年7月29日 21時) (レス) id: 00d2d4474f (このIDを非表示/違反報告)
美沙希(プロフ) - 苺さん» そうですね、ここは感想を書く場ですし。私も作品の感想を言ってもらえるのが一番嬉しいです。これからも応援、宜しくお願いします。 (2015年5月2日 22時) (レス) id: 8fd5e0cc9a (このIDを非表示/違反報告)
苺(プロフ) - 美沙希さん» 私は見習われるほどではありませんよ（苦笑）コメントはこれで終わりにします(´･∀･`)チャットに思われたらお互い大変ですので;;;;コメは時々します！！コメを私がしてなくても更新を楽しみに見ていますので（苦笑）美沙希さん、頑張ってください(＾＾） (2015年5月2日 22時) (レス) id: b02872e17a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美沙希 | 作成日時：2014年10月27日 22時
