66.四天宝寺 ページ17
貴「あ、あの__」
「あら。貴方がAちゃん?」
丁度良く、後ろから声を掛けられる。
貴「っ!……あ、はい。ドリンク、持って来ました。自己紹介も兼ねてですけどね__金色さん」
そこにいたのは、四天宝寺のメンバー、金色小春さん。
金「やだわあ。金色さんやのうて、小春ちゃんって言って欲しいわ」
貴「……じゃあ、小春さんで。一週間よろしくお願いします」
金「こちらこそ。よろしゅう頼んます。Aちゃんみたいな子と合宿できて光栄やわあ。強いんでしょ?」
貴「小春さんこそ、凄く頭が切れるみたいで。……って、ああ!ドリンク持ってきたんでした。すみません。扉、開けてもらえます?」
私は中に入りベンチにドリンクを置く。
貴「ありがとうございます、小春さん」
金「いいんよ。こんなんでええんなら、いつでも言って」
優しい方だなあ、と思って小春さんを見ていると、コートの方から何事か叫んでこっちへ走って来る人がいた。
貴「あれは……一氏ユウジさん?」
一「自分、何小春と親しげに話しとんねん!」
……この人、小春さんが好きなんだっけ。
柳さんのノートにそう書いてあった気がする。
貴「いえ、確かに小春さん、優しいしあったかくていい人ですけど、でもそういうんじゃないです!友達になれたら、とは思いますけど」
金「……や、やだわあ。もう、嬉しい」
ふふ、と困ったように照れる小春さんに、一氏さんはあまりよくない顔をする。
「もうやめとき、ユウジ。マネージャーさん困っとるやろ」
「えーと。自分名前何やったっけ?」
あ、この2人は知ってる。
貴「秋月Aです。忍足さん」
謙「お、もう覚えてくたんやな!でも、忍足ってもう1人居るし、下の名前で呼んでもらってええか?」
貴「ああ、従兄弟でしたっけ。分かりました、謙也さんですね」
謙「……お、おん」
「謙也さん、照れんでください。キモいっすわ」
唐突に出てきたこの人は、確か後輩。
謙「なんやと財前!……あ、違うからな!照れてないからな!」
「ごめんな、騒がしくって。俺は部長の白石や。よろしゅう」
貴「賑やかでいいじゃないですか。……私は秋月Aです。宜しくお願いします。白石さんと謙也さんには興味があったんで、合宿できて本当に嬉しいです」
白「え」
謙「え」
貴「あ、言葉足らずですね。2人のテニスに、ですから」
白「そ、テニス!やな!」
謙「おお!」
この人達、何を照れてるんだろ?
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美沙希(プロフ) - ノエルさん» 3、4話書いたらパスワードは解除する予定です。それまでどうか待っててください。長文失礼しました。 (2015年8月3日 21時) (レス) id: 7832578248 (このIDを非表示/違反報告)
美沙希(プロフ) - ノエルさん» 初めまして、コメントありがとうございます。財前君の小説についてですが、私のミスでもう一度書くことになりまして、大まかな設定は変わりませんが、行動や話の展開などは変わるかもしれないです。一度読んでくださったノエルさんには申し訳ない限りです。 (2015年8月3日 21時) (レス) id: 7832578248 (このIDを非表示/違反報告)
ノエル(プロフ) - はじめまして!いつも楽しみに見させてもらってます♪特に赤司様の作品がお気に入りです!!これからも頑張ってください!あと、財前君の作品のパスワードを教えてください!! (2015年7月29日 21時) (レス) id: 00d2d4474f (このIDを非表示/違反報告)
美沙希(プロフ) - 苺さん» そうですね、ここは感想を書く場ですし。私も作品の感想を言ってもらえるのが一番嬉しいです。これからも応援、宜しくお願いします。 (2015年5月2日 22時) (レス) id: 8fd5e0cc9a (このIDを非表示/違反報告)
苺(プロフ) - 美沙希さん» 私は見習われるほどではありませんよ(苦笑)コメントはこれで終わりにします(´・∀・`)チャットに思われたらお互い大変ですので;;;;コメは時々します!!コメを私がしてなくても更新を楽しみに見ていますので(苦笑)美沙希さん、頑張ってください(^^) (2015年5月2日 22時) (レス) id: b02872e17a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美沙希 | 作成日時:2014年10月27日 22時