今では ページ27
｢河村先輩の家、お寿司屋さんなんですか？｣
河村｢うんそうだよ。テニス部で何かお祝い事とかあるとだいたいうちで寿司食べるね。｣
｢ご、豪華なんですね……(汗)｣
祖母｢お寿司屋さんの息子さんじゃうちの料理口に合うんじゃないかねぇ。和食が基本じゃから。｣
河村｢そうなんですね！……お腹すいてきちゃったな。｣
｢……えっと……今冷蔵庫にあるのだと……肉じゃがくらいしか……。それでも良ければ、食べていって下さい。｣
河村｢ありがとう。じゃあお言葉に甘えようかな。｣
｢少し待ってて下さい。｣
……
祖母｢河村さん……じゃったか。部活でのAの様子はどうじゃろうかぁ。｣
河村｢哀咲の様子ですか？……なんか……黙々とやっているイメージですね。オレたちが気になってた事をやっておいてくれたり、気の回らない所までやってくれたり……とても助かっています。｣
祖母｢……そうかい。それなら良かった……。あの子がまたテニスに熱を持ち始めるなんてねぇ。｣
河村｢越前と試合してから、目の色が変わったって皆言ってますよ。｣
祖母｢試合？あの子が試合したのかい。｣
河村｢えぇ、大分無理矢理でしたけど、とっても楽しそうでしたよ！｣
｢何が楽しそうなんですか？｣
河村｢！びっくりした。哀咲……。｣
祖母｢今河村さんからお前の事色々聞いてたんだよ。随分変わったみたいじゃないかい。｣
｢そうだね。私……今楽しいかも知れない。いつかまたちゃんとテニスが出来るようになったらもっと楽しくなると思う。｣
祖母｢……そうだねぇ。｣
｢あ、もう出来ましたよ。今よそりますね。｣
河村｢ありがとう！凄くいい匂いだ。｣
……
祖母｢それじゃあ頂こうかねぇ。｣
河村｢いただきます！｣
｢……味……大丈夫ですか？｣
河村｢な……今までこんな肉じゃが食べた事ないよ！凄く美味しい！！｣
ﾑｼｬﾑｼｬﾑｼｬ
｢よ、良かったです……！｣
引越しのお手伝いのお礼に夕飯を食べて行って貰らい、美味しいって褒めて貰えて嬉しかった。
その後少しして帰った後後片付けをしてそのまま布団に入った。
また明日から部活。
前は憂鬱だった明日が、今は少し楽しみだ。
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作者名：ぽー | 作成日時：2019年3月6日 3時
