出会い ページ24
｢ごめんなさい、急に変な事言って。｣
本当、何言ってんだろう。
まだ知り合ってそこまで経ってないのに……
……
幸村精市くん
数週間前入院しにこの病院へ来た。
その日も私はおばあちゃんのお見舞いに来ていた。
おばあちゃんの病室に向かう途中、1人で暗い顔をした精市くんが居た。
でも、何かを覚悟している様な……そんな顔。
普通に通り過ぎて、話すことも無いだろうと思っていた矢先、私はお見舞いに持っていた花束を抱えながら、見事にすっ転んだ。
幸村｢！？だ、大丈夫かい？｣
｢す、すみません……ありがとうございます。｣
優しく起こしてくれた。近くで見ると物凄く綺麗な人だった。
幸村｢……！……ふ……ふふふっ……｣
｢？？｣
……ん？私が何もない所で転んだから笑ってる！？
幸村｢ふふっ……ごめん……君の鼻の下に、丁度髭みたいに花びらが付いてるからっ……｣
｢え！？｣
幸村｢綺麗な花だね。もしかして誰かのお見舞い？｣
｢はい。おばあちゃんのお見舞いです。これから届けに。｣
幸村｢そっか。おばあさん、良くなるといいね。それじゃ。｣
そう言って彼は去っていった。
これが彼との出会い。
それからお見舞いに行くにつれて何度も精市くんに会った。
その都度会っては私が持っている花束の花のことを教えてくれたり、雑談をしている。
ふとお互い名前も知らない事に気付いた。
｢そういえば……貴方の名前はなんて……？前に幸村くんって呼ばれてるのは聞いた事あるんですけど。｣
幸村｢あれ……そういえば俺達名前知らないね。こんなに会ってるのに(微笑)俺は幸村精市。君は？｣
｢あ、私は哀咲Aです！宜しく御願いします。｣
幸村｢こちらこそ宜しくね。哀咲。｣
こうしてだんだん仲良くなってきて、知らない間に精市くんが私の事名前で呼ぶようになってびっくりしてたら｢いや？｣って寂しそうに言うもんだからあの時は困った。
正直名前で呼ばれるのも呼ぶのも何も抵抗が無いから、全く嫌じゃなかった。……むしろその方が良かったり。
｢全然嫌じゃないですよ！精市くん。｣
幸村｢……！良かった。｣
何気に私も呼んでみたけど、何も言われなかったからそのまま継続中。
……
今
幸村｢大丈夫だよ。…そうだな、もしその場所から離れる事で何かを無くしそうだと思ってるなら、それは違うと思う。｣
｢……え。｣
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽー | 作成日時：2019年3月6日 3時
