誘い ページ15
菊丸｢え……哀咲がスパイする為に青学来たってこと！？｣
桃城｢切原呼んだの哀咲だったって事っすか！？｣
乾｢……ふむ、ここからじゃ話の内容が全部聞こえる訳じゃない。そう断言するには情報不足だ。｣
菊丸｢で、でもやたら親しそうだったし！｣
桃城｢そうっすよね！｣
乾｢たが竜崎先生から聞いた話は嘘じゃないだろう。｣
菊丸、桃城｢あ、そっか！｣
乾｢この事は明らかになるまで誰にも言わない方がいいだろう。｣
桃城｢そうっすね！｣
菊丸｢はいよん！｣
……
モ部員｢聞いちゃったぜ！ぐふふ……早速知らせに行こっと！｣
……
｢スパイって……確かに青学は強豪校だけど……立海の噂も聞いてるよ。｣
切原｢王者立海だからな！……なぁ。お前青学テニス部のマネージャーやってんのか？｣
｢そうだよ。｣
切原｢今からでも立海来いよ！一緒に立海行こうなって言ってたじゃんか！｣
｢うん……｣
モ部員2｢マジかよ……スパイの挙句立海に戻るって話か？こりゃいいネタになりそうだぜ！早速他の奴にも教えてやろっ……！｣
……
｢うん……でも、私……立海に行くつもりは無いよ。｣
切原｢何でだよ？｣
｢……私ね、実を言うとまだ吹っ切れたわけじゃないの。でも、吹っ切れるかもしれないって思えるきっかけをくれたの……青学のテニス部の人達が。｣
切原｢……んなもん、俺達が……俺が吹っ切らせてやるよ！うちは全国大会2連覇中だ。勿論今年も優勝する。青学なんかより全然……｣
｢ううん、私はこの学校が……このテニス部がいいの。もしかしたらお兄ちゃんの面影を探してるだけかも知れない……でも、今は青学テニス部を支えたいって、思えるようになったから！｣
菊丸｢うぅ……哀咲良い子だァ！｣
桃城｢アイツがスパイだなんてやっぱり考えられないっすよぉ！｣
乾｢そうだな。｣
……
｢支えながら、私もまたテニスやりたいんだ。その為に今頑張ってる。｣
切原｢……分かった。そこまで言うなら今回は引くよ。でも心変わりしたりなんかあったら連絡くれよな！これ、俺の携帯番号とメアド！じゃ！｣
スタコラサッサ〜
｢あ、赤ちゃん待って……って行っちゃった……。これ……番号とメアド書いてあるの……生徒手帳じゃない……。｣
自分の番号とメアド忘れちゃうのかな……？
兎に角早めに返さないとね！
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作者名：ぽー | 作成日時：2019年3月6日 3時
