22話 寝顔連写 ページ23
金「うまかったー！ごっそーさん！」
大きな声で満足したように言うと、金ちゃんは律儀に食べ終わった皿をシンクまで下げていった。
貴「金ちゃんなんていい子……！もう嫁にもらうしかない」
不「拍車かかってるね」
菊「怖いにゃー」
海「やっぱこいつん家じゃまずいんじゃ……」
ごちゃごちゃとくだらないことを話している人たちのことは気にしないことにした。
基本私の耳はいいことしか入ってこないように作られているのだ。
桃「ごっそーさんでした！ああ、うまかった！」
桃がそう言って手を合わせる。
母は嬉しそうだ。なんだかこっちまで嬉しくなる。
不「本当にごちそうさまでした」
母「いいのよ。いつもAと由良がお世話になってるんだから。ごめんね、もう変な子たちで」
貴「ちょっと母さん、それは聞き捨てならないよ。兄貴ならまだしも私まで」
由「そうそう。兄貴ならまだしも……ってA！それひどくない？俺お前よりは正常なつもりなんだけど」
貴「どの口が言うかこのクズめ」
由「うわあっ！さっきまで変態発言してたとは思えないほどの豹変ぶり！女って怖い！」
桃「どっちもどっちだな」
不「甲乙つけがたいね」
貴「不二先輩フォローになってませんから」
私はわめく由良を押さえつけため息をついた。
金ちゃんはテレビ画面に夢中になっている。
世界のふしぎ生物と称して特番で組まれている番組だった。
どうやら珍しい生物を取り上げているようで、今映っているのは深海魚。
深海魚はどれも気持ち悪いってイメージがある。
金「うおおおおおお」
それを純粋な目で見ている金ちゃんが本当にかわいくて仕方ない。これが母性本能というやつだろうか。
菊「ねーA」
貴「ん？何ですか英二先輩」
英二先輩が食後にと出されたお茶をすすりながら問いかけた。
菊「弓道部の新人戦っていつ？」
貴「10月の後半ですかね。まだ9月なんでこれからですねー」
そう言いながら考えてみると、もう1年たつんだなと感心した。
菊「そっかー」
貴「どうしたんです？」
菊「んにゃー、気になっただけー」
貴「なんですかそれ」
先輩らしい発言に笑いながらふと金ちゃんを見ると。
貴「え……まじか」
金「ん〜……」
貴「マジもんの天使降臨！キタコレ！」
輝く寝顔の金ちゃんがそこにいた。
まだ時間は9時。
金ちゃんを強い要望で私の部屋に寝かせて、しばらくした後先輩たちは帰って行った。
とても不安そうな顔をしながら。
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葉奈(プロフ) - そうですww作者がにこにー推しですww (2015年5月17日 19時) (
レス) id: b46f08eacb (このIDを非表示/違反報告)
ユール - えーと…にこにー？ (2015年5月15日 18時) (レス) id: 63bdae9473 (このIDを非表示/違反報告)
葉奈(プロフ) - ありがとうございます！がんばって更新しますのでよろしくお願いします！！ (2014年11月30日 18時) (レス) id: 884e662617 (このIDを非表示/違反報告)
ｙｕｎｙｕｎ - 合格、おめでとうございます。本当に良かったですね。更新、楽しみにしてますね。 (2014年11月30日 15時) (レス) id: 329a32a11c (このIDを非表示/違反報告)
葉奈(プロフ) - 雪代さん» ありがとうございます！！！ 頑張りますのでよろしくお願いします！ (2014年11月10日 22時) (レス) id: 884e662617 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉奈 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hana1/
作成日時：2013年10月27日 21時
