学園の光は影と一緒【学園アリス】 (ページ3)

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2.翼の容体ページ3

あの後翼は意識がないまま、ルイによって学園の病院に運び込まれた

まったく意識がない状態だったので今井が呼ばれた

緊急処置は約４時間程かかり、処置室のランプが消えたのはもう日が落ちた後だった

ベットに横たわってまだ意識のない翼が連れて出てくると

そこには特力系のメンバーとナル、そして偶然居合わせた棗とルカがいた

棗とルカは入学当初から結構翼とは付き合いがあったので特力のメンバーとやってきたのだ

翼には胸には心電図モニター・鼻には酸素チューブを挿入され、

腕には点滴、指にはパルスオキシメーターを付けられていた

医者「しばらく面会謝絶ですので、先生方少々よろしいでしょうか？」

担任教師・学年主任・能力別の教師として鳴海先生と神野先生、野田先生が医師について行った

生徒達は翼が連れていかれた集中治療室の前で中をのぞいたりしていた

中では看護師たちが交代で部屋を出はいりしていた

ナル達が案内されたのは会議室でそこに入った

医者「直球にいいますが、おそらく…もう明日まで目を覚まさなければ…

植物人間の状態になってしまいます」

その言葉に全員が息をのんだ

医者「翼君はここ最近特に体調が安定していなかったんです

そこにこれだけのアリスを使ったんです…覚悟を決めた方がいいかと」

ナル「…そうなると翼君が目を覚ますまで病院生活になると…」

？？「私たちが引き取ります」

ナル「ペルソナ先生!!それはできません、意識戻ったところでなにかされては困るんです…」

ペルソナ「だが、彼が今この状態で学園に何かあれば彼の命が危険に陥る

なので…」

ナル「じゃあ、中等部校長の花姫殿の地下で治療するのはいかがでしょう？

あそこだったら、結界のひざ元それに何かあれば中等部から連絡を入れていただくようにすれば」

ペルソナ「…」

ナル「ではすぐに連絡を」

生徒達にその話が伝わることなく、話はそのまま進められた

翼は結局次の日になっても目を覚まさなかった

ナル達は翼を花姫殿の地下に移した

生徒達には内緒で、うそをついた

翼は治療をするということで海外の学園の支配下にある病院に移ったと伝えたのだ

棗だけはそれに違和感を覚え、まだ学園にいると判断していた

棗はずっと探し続けていた

翼の面倒は瑠衣が自分でするといって聞かずずっと付き添っていた

翼の体は全く動く気配を見せなかった

翼が目を覚ますのはこの事件から約２年後蜜柑が入学してきてからである…