綾薙学園の女神18【スタミュ第二期】

第309話 ページ1

辰己side


※12話はオリジナルが多いので、ご了承下さい


＿＿

数分後、俺達は(人１)を医務室に運ぶ

魚住さん達や他の出演者の皆、そして呼んだ医師の人も集まる





申渡「…(人１)っ……(人１)っ…」
卯川「申君……っ」


栄吾は、(人１)の手を握り涙を流しながら名前を呼んでいた

他の皆も顔を歪ませたり、暗かった




当たり前だ……俺達にとって大切な人なんだから…





医師「…脳震盪になってる可能性があるね。病院で検査したいから救急車で来てもらうよ」
魚住「…お願いします」

そう言うと医師の人は、救急車を呼びに電話を掛けに外に向かった




早乙女「…魚住…」
魚住「あぁ…(人１)は最終幕には出せない」
辰己「…っ」


魚住さんの言葉に悔しく俯く

ずっと練習に付き合ってたから、(人１)のこの公演に対する思いは伝わっていた…


だからこそ最後まで、(人１)のアレクシスの影を見たかった









そんな事を思ってると…

ｶﾗﾝ…


揚羽「…ごめん…なさい。僕の…せい。(人１)が怪我をしたのは…っ」
蜂矢「…揚羽…」

俯き震えながら謝る揚羽、手から落ちたのは長い釘



…もしかして、マットの上に居たのはコレを拾うため…




星谷「揚羽のせいじゃないよ！！俺がっ…！俺の下敷きになっちゃったから、(人１)はっっ…！」
那雪「落ち着いて星谷君！！」

声を震えさせながら、自分のせいと何度も言って焦ってる星谷を那雪が落ち着かせている







天花寺「お前らのせいじゃないだろうが。揚羽がコレを拾わなければもっと大惨事になってたと思うぜ」

釘を拾いながら天花寺が言う


天花寺「…それと星谷、(人１)は自分から庇いにいったと思うぜ。座長のお前が怪我したら公演が中止になるかもしれねぇって思ったんじゃねえか?」

月皇「…(人１)は、この卒業記念公演は成功させたかったみたいだったからな。鳳先輩達のために」

天花寺達の言葉に、俺も頷く

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