手に入れたいのは、君なんだ。(tkxin) =おまけ=

＝おぅじさま・１０＝ ページ32

「しっかし、侑李ってさ。
　やっぱり、席いっちゃん前なんだな。」


「むっっ。どぉーぃう意味さ〜。
　ちびって、いぃたいんでしょっ。
　もぉ〜〜。」


「ちげーって、可愛いって意味だって！」


「それって小さいって意味でしょっ
　もぅぅー。」


「違うってっ。
　小さくて可愛いって事だって。
　それにイイじゃん、可愛いんだしさ〜。」


「むぅぅ〜〜。」

まん丸の可愛い頭を、ゆらゆら、ぷんすこっ。

その可愛さに、ニマニマ〜。


「あ〜〜、かわぇぇなぁ〜♡」


「もぅー大貴くんは、ぷれぃぼぉぉいだっ。
　そんないっぱぃ可愛いっていわないんだよ
　ふつー。」


「なんで？？可愛いもんは可愛いって
　言わなきゃ、勿体ねぇじゃんっ。」


「...もったぃなぃの？」


「勿体ねぇべっ。
　やっぱ、たっくさ〜ん言わねぇとさ。
　やっぱり。」


「んー。」


「しっかし、オレが教室入ってった時の
　侑李のビックリ顔、マジ可愛かったなぁ〜。」


「だってだってっ。。
　ほんとにびっくしーだったんだもんっ。
　たしか、、らいげつーって。」


「あ〜そっか、そうだよな。
　オレ、来月こっちに来るって
　言ってたか、そ〜いや〜。
　そりゃ〜驚くか。な！」


「ん。びっくしー。
　あ。。あれぇ、、でもー。」


「ん？何。」

侑李はクリッとこちらへ体を向け

それから、首をコテンと傾げ

はて？はて？ポーズだ。

「んー、大貴くんのお家って
　このへん？がっくいっしょ？？」


「いーや、ちげーけど。」


「ちがぅんだー。。
　ん〜じゃあ、どうして？」


はて？はて？って首を傾げる

かっわいい侑李に

キュンキュンなオレ様だがっ！！

ここはひとつ、カッコつけねばっ！！


「侑李、どうしてってさ＿＿
　そんなん決まってんだろ。
　侑李がこの学校だからだ。」


「ぼくぅ。」


「そうっ。まぁ＿＿自分の力だけでは
　どうしようもなくて、父ちゃんの力
　使っちまったけどさ。でも＿＿」


「でも？」


「ああ。でも、そこまでしてでも
　侑李の居る学校に入りたかった。
　お前の事、守りたいって思ったから
　こっちへ来たんだ、オレは。」


「はわゎゎー。。。」


腹の前でモジモジしてた小さな手で

パッと顔を覆った侑李。

「ひゃゎー。。」



そっと顔を覗き込み、

ゆっくりと侑李の手を掴んで

可愛い丸い目を見つめ、言った。


「もう決まった事なんだ。お前の＿＿
　侑李を守る王子は、オレだ。」

＝おぅじさま・１１＝→←＝おぅじさま・９＝

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す