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て「お兄ちゃん…!」
『てる子…!…その人は?』
炭「俺は竈門炭治郎!悪い鬼を倒しに来た。さぁ、傷を見せてごらん?よく1人で頑張ったな」
そういうと、少年はボロボロ涙を零した。
それから経緯を教えて貰った。
鼓は、鼓の鬼と別の鬼が争っている際に
別の鬼によって落とされたものだったらしい。
それを拾って叩いたところ、部屋が変わって
今まで逃れられてきたらしい。
『そういえば、さっきお姉さんが来て…』
炭「お姉さん…?」
『はい、そのお姉さんも鬼を倒しに来たって…』
てる子も同じようなことを言っていた。
一体誰なんだ…?
っ…!?
あの鼓の鬼の匂いだ…!
もう少しでここに来る…っ
炭「俺はこの部屋を出る」
「「えっ…!?」」
炭「大丈夫。俺がこの部屋を出た瞬間鼓を叩いて移動しろ。誰かが戸を開けようとしたり物音がしたら、間髪入れずに叩くんだ」
もう少しの辛抱だから
炭「てる子、お兄ちゃんはとても疲れているから、てる子が助けるんだぞ?もう少しだけ頑張れるか?」
「「うん…っ!」」
炭「偉い!…強いな」
後ろを振り向けば、そーっとこちらに顔を出した鼓の鬼が居た。
炭「……叩け!」
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作者名:みやび | 作成日時:2020年4月5日 22時